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始まります。
俺はこの学校に来て三年目になる。
最初こそはこの学校に驚いたし、正直この学校を怖いとも思った。
でも三年目にもなるといくら目の前で妖怪の地域を占めているボス同士が戦っていようが、絵に描いた様なちびキャラたちが目の前でじゃれあっていようが、悲しいことに慣れてきてしまっている。
「とにかくこの課題をあの人たちにやらせなきゃですね」
「誰だ俺の名前呼んだ奴!!」
「とにかくん。呼んでません」
(あっ……)
「先生! 俺の名前は兎角です!!」
「うわぁ~被害妄想。相変わらず気色悪いなぁ」
「うっせえレイカ! とりあえず死ね!」
「え、何? 兎角死ね?」
「ああ!?」
「まあまあ、二人とも喧嘩は止めて。」
俺は二人の中に割り込む。
「むぅ…煉が言うなら仕方ねぇな。今日は許してやるぞ、レイカ!」
「アンタねぇ。いつもなんでそんなに上から目線なのよ!まあ今回だけは煉に免じて許してやるわ!」
俺の立場って一体何なんだ…?
そんなことを考えていると、なぜか通りすがりの自分より年下に見える(ショタ……)な担任に頭を撫でられた。
やっぱりこの学校はおかしい。