オカズ
お久しぶりです…!
今回は下ネタ寄りですので、お読みの際はお気を付けください…(_ _)←
↓今回は登場人物が多いので。フルネームです。
舛田秋乃
平井章
田端香月
湯川犀
野嶋朔
放課後、教室に居座っていた秋乃と香月、章と犀、それに朔は各々好きなように過ごしていた。
秋乃はラノベを読み、章はスマホを弄り、犀と朔は出された課題をやっつけている。
ただ一人、香月だけは腕を組んで難しい顔をしていた。
「……うーん」
「どうした?」
唸った香月に章が声を掛ける。
香月は真面目な顔で答えた。
「今夜のオカズ考えてた」
「……馬鹿か?」
「何でだよ、章だって抜くくせに」
「そりゃ抜くけど、今する話じゃないだろ」
「いいじゃん、女子いないんだし、この際だから皆のオカズ事情把握しようぜ」
と香月がなぜか楽しげに笑う。
章はあからさまに眉間に皺を寄せた。
「いやいらねえわ、一人でやってろ」
「ええ? 何で、絶対楽しいぜ?! てか、湯川のオカズめっちゃ気にならね……?」
「それは……気になるな……」
と章と香月は犀を見る。
犀は二人の視線に気付いたのか、顔を二人に向けた。
「……何だ? 僕に何か用か?」
そう言って眼鏡を押し上げる犀に、香月はすすす……と近付くと、こそっと耳打ちする。
「湯川の……、今夜のオカズ何?」
「オカズ? ……唐揚げだったか、確か。母さんが今朝言ってたな」
「いや、晩ご飯じゃなくて!」
と香月がツッコむ。
犀は少し考えてから、あ、と納得したのか章の様に眉間に皺を寄せた。
「……なぜそれを教えなきゃいけないんだ」
「なんだ、湯川意味わかるんじゃん、ほんとに知らないのかと思った」
「それくらい、男子なら何となくわかるだろ」
「だよなだよな? じゃあ、野嶋は?」
「えっ」
不意に飛び火して、朔は困ったように笑う。
「俺はいいでしょ、知りたくないでしょ」
「いやいや、何となくわかってるけど訊いておかないと、やっぱり──」
と香月はうんうんと頷く。
それから「やっぱ言い出しっぺが言わないとあれか」と、訊かれていないのに香月は口を開いた。
「オレは、ナースとか、女警官も好きかな~、人妻系も捨てがたい」
「聞きたくねー」
と章は呆れた顔をする。
犀と朔も呆れた顔を香月に向けた。
「何だよ皆して、お前らだって見るくせに! 皆好きだろ?! ナースのお姉さんが『ちゅ、注射してください……』って恥じらいながらスカートをゆっくり上に……。めっちゃ興奮する」
「それは……、わかる……」
「……わかる」
と章と犀がすっと顔を背けて呟く。
「だろー?! 野嶋は?!」
「えー……、俺は、鞭打ちとか……やっぱりそういうのが、イイよね……!!」
と朔は心なしか目をキラキラさせて言った。
「罵詈雑言を浴びせられるやつとかさ、めっちゃ興奮するよ!!」
「「「お前だけな」」」
三人にツッコまれ、朔は「何でよ」と驚く。
「まあ、朔はそれが通常運転だからな──僕はやっぱり、いたぶられるのを見ると興奮するな。それに屈さず睨み付けてくるやつとか、ゾクゾクするよな。もっと痛めつけて……」
「はいはい、湯川も通常運転でした、結構です! オレは痛いのNGなんで!!」
と香月はやめやめと手で払った。
そして全く話に入ってこない秋乃に、香月は話を振る。
「なー、秋乃は? 抜くときのオカズ何?」
「ん? おれ……? おれそもそも抜かないから……」
「そうなのか──」
と章は少し驚いた。
秋乃のことだから、レデンツとかでしているものだと思っていた。
それから秋乃は、だってさと続ける。
「抜く必要そんななくない? てか好きなキャラ見てるだけで幸せだし、レデンツが楽しそうに、幸せに過ごしてればおれは満足だから──レデンツ最高、存在が尊い……」
と手を合わせて目をそっと閉じた。
秋乃以外の四人は「いや、わからん……」と秋乃を見る。
秋乃はそれからそっと目を開けると、四人を見て言った。
「……てか何で抜くの? そんなムラムラしたりしてるの? 欲求不満?」
「「「「…………」」」」
想定外の言葉の矢が、四人の心に突き刺さり、四人は返す言葉が見つけられない。
「え? もしかして皆毎日が発情期なの?」
「おい……やめろよ……そんな言わなくてもいいじゃん……」
と香月はしゅんとする。
「そうだよ……何でそんなこと言うんだよ……」
と章も若干ダメージを食らいつつ呟く。
「ズバッと言い過ぎじゃないか……?」
と珍しく攻撃を食らった犀も「う……」と胸辺りを押さえる。
「そんな舛田……結構良い……」
と一人何故か嬉しそうに頬を赤らめる朔。
秋乃は少し首を傾げてから、ラノベに集中し始める。
何の気なしに秋乃に話題を振って、返ってきた言葉に傷ついた四人(朔を除く)は、何故こんなくだらない話で傷付かなければならないのだろうか……と少しモヤモヤするのだった──
秋乃「でもおっぱいは好き」
章「そこな」
香月「尻も良いよな!」
犀「……太ももとか」
朔「うーん、足(で踏まれるの)かな──!」




