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夏生詩集2

君が不在のとき

作者: 夏生

いつも一緒にいて

当たり前の君が

少しの間でも

いなくなると

心がぷっつりと鳴って


君のいない静けさと

靴のない玄関が

寂しくて

寂しくて


どこへいったかも

何をしているかも

いつ帰ってくるかも

よくわかっているのに


目頭が熱くなって

うわあ、と声を上げたく

なってしまう


こどものような

心細さはこどものように

可愛いものじゃなくて


一つ空いた空間

一つない茶碗

一つ空いた椅子

じわりじわりと

染み渡って

私を寂しくさせる


早く帰ってきて

うるさくていいから

わがままでいいから

面倒くさくていいから


自分勝手な私は

玄関の前にたって

首を長くして

きみの帰りを待っています





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― 新着の感想 ―
[良い点] 適度な長さで読みきるのにちょうど良いですね。 すっきりとしていて、読んでいて楽なのと同時に、独特な文調が好みです。 [気になる点] 特にないかと。すごく素敵な詩でした。 [一言] これは……
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