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~天秤~

少し前を歩く彼。

彫が深くて健康的に焼けた肌。

筋肉質の腕。

メリハリのある長い足。

私の好きな人。

でも

彼の隣には

私の友達。

そして

彼の彼女。


彼女よりも

彼を好きになったのは

私が先だった。

でも彼は

私よりも先に

彼女のことが好きだった。


初めから彼の心に入る隙間はなかった。


あの日彼女から彼氏が出来たと言われた。

相手が誰なのか分かっていたけど

知らない振りをして

誰なのか聞いた。

予想通りの答え。

少しして彼女から彼を紹介された。

苦しい気持ちを隠して

私は笑顔で向き合った。


それから3人で帰ることがしばしば。

前の2人を後ろで見ている私は

一体どんな顔をしているんだろう。

ちゃんと笑えていますか?


いつまでこの苦しさが続くのか。

そう思った時

彼に告白することも考えた。

でも

彼女のことも大好きなんだ。

性格も良くて

顔も可愛くて

女の私が見ても申し分ない女性。

彼女を友達として失うことも

私には出来なかった。


恋を取るか友情を取るか。

天秤にかける。

今は友情を取ろう。

彼女を失いたくない?

傷つけたくない?

違う。

今はこうして少しでも

彼の近くにいる。

彼女の友達として。

彼の近くにいる為の口実。

結局私は

彼女を利用することを

選んだのだ。


そして心の中の

もう一人の私が

心の奥で密かに願い

その時を静かに待っている。

2人の別れのときを。

そのチャンスを。


時の天秤が友情から恋に傾くその日。

もう一人の私が動き出す。

でもきっとその時には

今の私が密かに願うに違いない。


恋に負けた友情が

どうか天秤のお皿から消えませんように。


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