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Stay Alive  作者: 歌ミン☆ギュ
Prolog.
7/12

Stay Alive Say.7. 病気.(6)

Stay Alive Say.7. 病気.(6)


それでも暖かい日々はしばらくの間続いた。

まるで永遠に続くかのように、暖かい日だけが続いた。

だけど、限界は突然に訪れた。

まるでこれまでの安逸さを嘲笑うかのように、何の前触れもなく暖かい日常に罅が入る音がした。

その日にかけて、特に明芽の息が荒かった。

普段なら足音を出さない彼女のはずだったが、その日はなぜか慌てて走ってきたように見えた。

いつもとは違う雰囲気に、嫌な違和感が押し寄せた。

空気さえ震えるように感じられた。

きっと、それは彼女の震えだったのだろう。

口を開けた彼女の、不安そうに震える声が、それを確信させてくれた。

彼女が震えながらも私に伝えてくれたのは、私の両親に関することだった。

父は海外出張に出たまま行方をくらまし、

母はそんな父を探して海外へと向かったが、そのまま連絡が途絶えたらしい。

それを伝えた彼女は、それ以上口を動かせずにいた。

けれど、いつものように掴んでくれた手から、震えを通して彼女の不安が流れ込んでいた。


明芽が震えている。


確かに両親のことは衝撃的だった。

だけどそれ以上に、今は彼女の震えを止めてあげたいと思った。

こんな私なんかのために震えたり心配させたりしてほしくなかった。

私は静かに彼女の手のひらを一回叩いた。

できることはそれしかなかった。

私が彼女の手のひらを叩くと、彼女は不安そうにどうしたのと尋ねてきたが、私は静かにもう一度彼女の手のひらを叩いた。

それを何度か繰り返すと、彼女はすぐに私の気持ちを読み取ったかのように私に尋ねた。


「大丈夫だと言っているの?」


彼女の言葉に答えるように、私は彼女の手のひらを一回叩いて肯定の意思を伝えた。

私には、今彼女がどういう顔をしているのか分からない。

あの日、光の彼方へと走り出した彼女が、どんなに素敵な女性にと成長したのかも、その長い道のりでどれほど豊かな表情を学ぶようになったのかさえ、私には知るすべがない。

私の中にいるのは、いつまで経っても結局は過ぎ去った時間のかすかな記憶だけ。

今の彼女のことは、何ひとつ見守ってくれることができない。

彼女の喜ぶ顔も、泣いたり悲しむ顔も、何ひとつ私には見守れない。

だけどそれでも、私は彼女が悲しい表情などはしなくてもいいことを願った。

いつもそう。

たとえ笑わなくても、感情が豊かじゃなくてもいいから、不安がったり悲しんだりしないでほしかった。

たとえ私には見れないとしても、彼女にはいつも笑っていてほしかった。

だから、私はただ一つ残った指を必死に動かした。

私にできることはそれくらいしかなかったけれど。

それでも……

彼女が悲しまないように、こんな私なんかのためにその大切な心を痛めないように。

その細い指で、必死に伝えようとした。

もちろん、私にもそれは突然で、当惑できなことだったけれど、それ以上に彼女が、明芽が苦しんでほしくなかった。

けれど、そんな努力にもかかわらず、その日の彼女の震えが治ることはなかった。

その日、彼女は普段より早く私のそばを離れた。

次の週末、彼女は私のそばには来てくれなかった。


....


そして、その次の月曜日、衝撃的な知らせを受け取った。

連絡が途絶えていたはずの母から、突然、これ以上の金銭支援をしないという知らせが届いたということだった。

そのごにおよんで、ようやく私はこの事態の深刻さをはっきりと気づくことができた。

安易に考えていた。

今はただ、少しの間だけ両親と連絡が取れないだけだと思っていた。

時間が過ぎると、またいつものように戻ってきてくれると、そう都合よく信じていた。

だって二人は親で、私は彼らの子どもだから、親が子を捨てるはずがないから、そう勝手に決めつけて、根拠もない盲信を盲目的に信じていた。


それを決める資格もないくせに……。


勝手に信じ、そういうことは思いも浮かべなかったかのように、驚愕していた。

だけど、すぐにそのすべてが自分の安逸さだということに気づいた。

だが、今にきっちゃ、もうどうでもいいことだった。


両親からの金銭支援の途絶。


今、何よりも重要なことがそれだった。

両親の支援が途絶えるということは、すなわち病院にこれ以上の治療を期待することができないという意味であった。

そして、その日その日の延命治療を通してかろうじて命をつないでいる私にとって、それが意味することはひとつしかなかった……。

それを全部分かっているはずにもかかわらず、医者はそれだけ投げつけてから、静かに部屋を出て行った。

私には、そんな医者を止めることさえ出来ない。

ただ、無力に押し寄せてくる静寂の波に流され、深く沈むだけだった。

最初の何秒間は、頭に銃弾でも撃ち込まれたかのように何も考えることができなかった。

でも、問題自体はそれほど複雑なものではなかった。


金がない。


たったそれだけの問題だった。

だけど、そのたった一つが、私にとってはどうあがき、頭を絞っても、どうしようもないものであった。

果たして、私に金を稼げるだろうか?

それは、こんな私が簡単に手に入れられるほど軽いものだろうか?

いつか、明芽から聞いたことがある。

お金とは、人の価値を買うための価値であり、それをもっとも信頼できる形にした物質であると。

つまり、お金とは信頼であり、人の価値そのものだと言える。

だから、お金を稼ぐためには、人は人から信頼を得なければならない。

資格証も学歴も、すべてその信頼のカテゴリーの中にある。

ならば、そうやって何かを作るための資格証や学歴もなく、それを得るための努力や行動さえもできない私には、一体どんな価値があるのだろう?

いったい、どんな人がこんな私などを信じてくれるというのだろう?


そんなものがあるはずがない。


そんな人があるはずがなかった……。


どうしようもない現実に、頭がぼんやりし、目眩がした。

どうすればいいのか、全然分からない。

誰かに聞きたくても、聞く口さえ無い。

どうしようもなくて、ただひたさら同じ場所の中でさまよった。

それでも前には進めなくて、いつの間にか疲れ、そのまま脳が止まってしまった。

静寂。

その単語が似合う数十秒だった。

だが次の瞬間、全身を駆け巡る強い電流のごとく衝撃に鳥肌が立つと、頭の中にあった静寂は瞬く間に崩れ去った。


気づいてしまったのだ。


それに気づきたくなかったから、どうにか解決策を見つけようとしていた。

それが無意味なあがきだということは分かっていた。

それでも、私は解決策を探そうと必死に頭を回した。

でも始める前から、すでに知っていた。

解決策などは存在しないということを……。

私には何もできないということを……。

それでも、私は考えるのをやめなかった。

何の成果もなく、ただひたすら無意味に脳を酷使させるのを繰り返し続けていた。


だって目をそらしたかったから……。


そんな事実など受け入れたくなかったから……。


だけど、その一瞬、無意識のうちに考えるのをやめてしまったその一瞬、ようやく私はそれを正しく認識した。

もう受け入れるしかなかった。


私、白沢昭真しらさわそうまは今から死ぬ。

ദ്ദി(。•̀ ᗜ<)

皆さん、こんにちは。

今週も何事もなく元気で過ごされたことを願います。

私は今週もとても元気に過ごしました。

以前の恋人に新しい恋人ができたという話を聞きましたが、それでもとにかく私は元気です……本当ですよ……。

ヽ`、ヽ`(。・︿ ・。)ヽ`、ヽ

これからは未練を置いて、皆さんを愛そうと思います!

とにかく!

ღ♡ღ>᎑<,,)

今週もお疲れさまでした。

皆さんが平和で幸せな週末を過ごされることを願いつつ、私は今週も皆さんの週末の始まりをお知らせするため文章を残します!

ゆっくり~

( ˶ˆ꒳ˆ˵ )

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