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2045  作者: 成瀬衣幌
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01:Prologue

 2045年、日本――。

 この国は、25年前の第三次世界大戦から、なんとか復興した。しかし、それは国民の望んだ形の復興ではなかった。

 国民は高度に管理され、偉大なる指導者集団「We」が国民の行動を、人の体内に埋め込まれたICチップと、国民の数以上あると言われている超小型カメラによって掌握している。

 また、放射能汚染が激しいという名目から東京は封鎖され、重大犯罪を犯した者が「島流し」されている。

 少ない物資の八割が「We」によって消費され、国民は残りの二割を分けて生活しているため、大変貧窮な生活を送っている。


 2020年に大戦が始まった時、日本政府は戦いには参加しなかったが、北朝鮮の核ミサイルが日本に発射されることが分かると、核の被害を防ぐために自衛隊が自衛軍に昇格され、北朝鮮に攻撃を行い始めた。


 しかしながら、核ミサイルは発射され、東京は壊滅的な被害を被った。


 北朝鮮も自衛軍によりやはり壊滅的な被害を受けていたため、当時何とか存在していた国連によって停戦条約が発行され、2023年6月22日に日本の戦争が終了した。

 日本政府は首都の核ミサイル爆撃セカンド・インパクトによりもはや形はなくなり、やがて新組織「We」が誕生し、政権を握ることになる。

 

 数年後、極秘裏に管理システムが完成し、人々は「少ない物資を均等に管理する」という名目でICチップを埋め込まれた。反対するものはWeの息がかかった政治組織に殺害され、刃向かう者はいなくなった。


 国民は自らが嵌められたことを知り、一時はクーデターを起こした。しかし、「We」によってクーデターは掌握され、クーデターを起こした組織の者は全員「島流し」された。


 日本は、事実上、一党独裁政治となり、「ヒットラーの再来」と呼ばれた。


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