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カオス系

生下痢配信ハプニング

作者: 七宝

『やぁ諸君、ごきげんよう』


 とある動画サイトにて、左上に『LIVE』と表示された配信が始まった。秘密結社ニュルニュルウンピッピ倶楽部の幹部・苦乳(にがミルク)トマト侍湯気(サムライゆげ)によるホカホカお下痢便生配信だ。


『今宵も我が(はらわた)の中身を貴殿ら地獄の亡者共の眼前にさらけ出し、ニュルニュルウンピッピの誓いをより強固なものにするのだ』


 仮面に黒ずくめの侍湯気はそう言うと画面に背を向け、ズボンを下ろした。ノーパンなのでいきなりおけつである。


「ウオォォォォォオアオアオアオアオ!!!」


『キュッ』という擬音がよく似合う引き締まった美ケツの出現に興奮を隠せない視聴者もとい地獄の亡者たち。


『⋯⋯フヌッ』


 脚をがに股に開き、腰を33cm落とす侍湯気(略してサムゲ)。

 彼は毎週末のこの配信のために、日曜から金曜まで下剤しか食べないのだそうだ。


『んぎぎぎぎぎぎぎぎぎ』


 両手に拳を握り、声を出しながら踏ん張るサムゲの仮面に、次第に汗が浮かび始めた。


「¥50000 仮面から汗出るのおかしいだろ」


 このように、お金を払えば優先的にコメントが表示されるので、コメントを読んで欲しい時はとにかく金を積もう。


『フンヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌッヌ』


 中々下痢を出せないサムゲ。本来なら下剤の作用で踏ん張ることなく出せるはずなのだが。


『ホホホホホホホホホホホホホホホホホホホゴボゴボゴボゴボブハッ!』


 汗をかきすぎて仮面の中で溺れそうになったサムゲは、19億年間つけ続けた仮面をついに剥ぎ取った。

 中身はその辺にいそうな何の変哲もない、ごくごく普通のおっさんだった。

 人と違うところを強いて挙げるなら鼻が2つあって、顔が紫色で、白目が金色で黒目が透明で、頭からメダカとバッタが交互に生え揃っていて、後頭部に自爆ボタンがついていて、歯に青のりがついていて、右の頬に知らない人の履歴書のタトゥーが入っていた。


『ふんぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ』


 仮面を外しても中々下痢便を出せずにいるサムゲ。このままでは腹の中の下痢が冷めてしまう。


『ンゴゴゴゴゴゴゴゴ⋯⋯あっ、生まれピャ』


 サムゲのおけつからスルポン⋯⋯と落ちたのは、真っピンク色の体に悪そうな柔らかくてシュワシュワしててフワフワしてて甘すぎて物によっては中にぶちゅっとしたもっと甘い液体が入っている通称マシュマロと呼ばれる毒物だった。

 サムゲはマシュマロを慈しむような目で見ている。


『⋯⋯オカアサン?』


 こくりと頷くマシュマロ。


『ホントウニ⋯⋯オカアサン、デスカ!?』


 なぜかカタコトをやめないサムゲ。

 再度頷くマシュマロ。


『キャー! マシュマロガシャベッタァ!』


 叫びながらマシュマロに飛びかかるサムゲ。


「まだ喋ってないのに⋯⋯」


 マシュマロは悲しそうな顔でそう言って、飛びかかって来たサムゲを跳ね返した。

 吹っ飛んだサムゲは40点と30点と40点のところに当たり、110点獲得した。この店のピンボールの中ではかなりの低スコアである。


『うんち落ちてないかな⋯⋯』


 地面を見ながら帰り道を歩くサムゲ。生配信なのでカメラマンは延々とついて来る。


 しばらく歩いたところで、大きなカバンが落ちているのを見つけた。


『何だろ? もしかしてうんちが沢山入ってたりして!?』


 チャックを開け、中を確認する。

 中には札束がぎっしり詰まっていた。3億円はあるだろう。


『ちぇっ、札束かよぉ』


 サムゲはカバンを道の隅に放るとまた歩き出した。

 それから1分19秒歩いたところで、犬の散歩をしている綺麗な女性と出会った。


『こんにちは、可愛いワンちゃんですね。うんちはしましたか?』


『こんにちは、可愛いワンちゃんと言っていただけて光栄です。うんちは今しているところです』


『もしよろしければ、少しだけでも分けていただくことって⋯⋯』


『死ね』


 女性は鉤爪でサムゲをビンタし、四足歩行でデカい屁を毎秒こきながら走っていった。


 また少し歩くと、道のど真ん中に茶色い棒状のものが見えた。


『もしかして、あれって⋯⋯』


 サムゲは茶色い物体に近づくと周りをキョロキョロ確認し、拾い上げてポケットにしまった。


『何でした? サムゲさん』


『なんでもないよ、ただのゴミ! だから拾ってあげたの!』


 カメラマンの質問に一瞬顔をしかめたサムゲ。


『そんなことよりシャンポくん、喉渇かない?』


『まぁ、どちらかと言えば⋯⋯。ここ2ヶ月くらい何も飲んでないですからね。あんたのパワハラのせいで』


『よし、じゃそこの自販機でなんか買おっ!』


 10万円の缶ジュースを2本購入するサムゲ。


『はいどうぞ』


『⋯⋯⋯⋯』


 浮かない顔をするカメラマン。ちなみにこのカメラマンも普通のその辺にいそうな顔のおじさんだ。人と違うところを強いて挙げると、耳たぶがかなり大きい。お金が貯まるタイプだろう。


『こんなお金、どうしたんですか。昨日までお金ないお金ないってこっちがノイローゼになるくらいデスボイスで叫んでたのに』


『えっ、どうしたって、それはその⋯⋯なんか腰から生えてきたんだよ』


『違いますよね。さっき落ちてたの拾ったんですよね。あれはゴミなんかじゃない。うんちだ』


『フッ、なんでもお見通しか⋯⋯。そうだよ、あれはうんちだ。しかもネッシーのうんちだ』


『ネッシーって陸通るんですね』


『さぁ、逮捕してくれ。俺ァもう十分暴れたよ』


『僕カメラマンなんで逮捕とか無理っすよ』


『じゃあ警察を呼んでくれ』


『嫌っス。僕警察嫌いなんで』


 そう言ってカメラマンはスマホを取り出し、パトカーを4台要請した。

 駆けつけた警官によりサムゲは取り押されられ、腕と脚に4個ずつ手錠をかけられた。


『多くね?』


 当然の疑問を声に出すサムゲ。


『手柄を分けたいんだがお前、分身出来るか?』


 警官の1人がサムゲに訊ねた。


『えっ、無理でしょ馬鹿なんですか?』


『分身出来ないのかぁ。じゃあ4等分して持ってくしかないかぁ』


『よ、4等分ですか⋯⋯? そんなのいったいどうやって⋯⋯』


『ノコギリだよ』


『ひえぇ!!! ドロン!』


 分身するかノコギリで4等分されるかの2択を迫られたサムゲは、これまでの人生の全てをかけて分身した。


『す、すごい! 4人になれてる!』


 極限状態まで追い詰められたサムゲは忍術の才能に目覚め、代わり身の術でその場を抜け出した。


 それからサムゲは親子丼専門店を開業し、ちょうど1ヶ月後に飽きて厨房の床でゴロゴロして過ごすようになった。


 ノコギリは塩。

 後半寝てて何書いたか全く覚えてない⋯⋯(;´・ω・)ノコギリって絶対てつじゃなおもおうまらにローリングローリング


 また寝ぼけてたよ(;´・ω・)


 寝るね(。ρω-。)


 おやちゅみ(¦3[____]

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