表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/26

流れのままに

何これ……。




第6話です。

後ろを見てみる……誰もいない。


左右確認……誰もいない。


ついでに上下も確認……あ、チャック開いてた。


と、とりあえず、舞ちゃんのパパらしき人は確認できなかった。


「パパ!」


ちょ、舞ちゃん、減速して!てか、その前に、チャック上げさせて!


「ズォ!?」


グァ!……腹に突撃しやがった。




ちょっと、お母さん!微笑んでないで説明して!


「パパ!」


「えっと………パパ?」


自分を指して確認してみる。


「パパァ」


が、舞ちゃんは俺の腹に頭をスリスリして聞いてない。


「舞、パパが困ってるわよ?」


「ママ」


助けて、ママ!!


「驚かせて、ごめんなさい、圭さん」



「あぁ、大じょ………」


なんで、俺の名前知ってんの……?


「パパどうしたの?」


「あの、舞ちゃんのお母さんに聞きたいことが」


「楓です」


名前で呼べと!?



「それじゃ、楓さん」


「楓です」


……ん?


「楓さん?」


「楓です」


「楓さ」


「か・え・で!ですよ。圭さん」



この人、なんか怖いよ?ずっと、笑顔なんだけど、それが余計に怖い!




「あの……どこかで会ったことあります?」


とりあえず、本題に入ろう。


「はい」



…………あれぇ?


「失礼ですけど、どこで会いました?」


「まぁ!」


なんか、驚いてるけど、俺の驚きの方が大きいもんね!ヘヘン!


「私、いつも圭さんの事を見てたんですよ?」


おやおや?何やら、よからぬ方向に……?


「いつもって、どゆこと?」


「そのままの意味ですよ。朝も、昼も、夜も、いつも見てました。なのに、圭さんは知らないなんて……」



……愛されすぎて困っちゃう。こんな時はあれだな!


「もしもし。あの、今まさに、ストーカーと対峙してるんですけど……はい、場所は・・・」



ふぅ~。


「あらあら、警察に連絡したんですか?」


「ママ、お巡りさんくるの?」


「えぇ、そうね」


「すごいね~!」


クッ!ごめんよ、舞ちゃん。君のお母さんは、捕まっちゃうんだ。


舞ちゃんが、楽しそうにママと話してるのを眺める事7分。


「あ!来たよ!」


警察到着。


「先程、電話した方てすか?」


「はい」


「では、ストーカーというのは……」


舞ちゃんのママ……めんどいから楓でいいや。楓の方を見て確認を取る。


「申し訳ありません」


楓が謝罪するが、もう遅い!今更そんなしおらしい態度とったって、俺の濡れたトランクスは乾かないんだよ!!


…………ち、チビってなんかないんだからね!これは……アレだ!イカ墨がちょっと出ただけなんだから!


「この度は主人がお騒がせして、申し訳ありません」


ヒョォォオォォ!!


なんて!?今なんて!?


「どういうことなんですか?」



なんでぇ!?なんで俺を睨んでるのかな?


「ど、どういうことなんでしょうね?」


もう何が何やら……。


「私から説明します」



「お恥ずかしい話なんですが、主人が浮気をしていて……」


お、おぉ、恐ろしや~。この、クソアマすげぇ怖いよ!?イカ墨が出ちゃうじゃないか!


「その事を問い詰めたら電話をして……」



わざとらしく、ハンカチで目元拭ってんじゃねぇよ!



「なるほど……旦那さん!」


旦那さんじゃねぇっつーの!この学生服が目に入らぬかぁ!!



「奥さんが怒るのも旦那さんを愛してるからですよ。それに可愛い娘さんだっているのに、浮気なんて……」


「パパ……ママの事嫌いなの?ママ泣いてるよ?」


舞ちゃ~ん!?何、ママと打ち合わせでもしたの!?




「娘さんのためにも、ちゃんと仲直りして下さい。それと、これからは、夫婦喧嘩で警察に電話しないようにして下さいね!」


そう言って、去っていく警察。



「ママ、大丈夫?」


「えぇ、大丈夫よ。さ、帰ってお夕飯たべましょ!」


「よかったら、圭さんも、お夕飯ウチで食べませんか?」



「…………は!?」


「パパも一緒!?やった~!」


「さぁ、行きましょ」



え?え?


………………


…………


……


「お夕飯出来るまでくつろいでて下さいね」


「パパ遊ぼ~!」



…………来ちゃった!

タイトル変えたいな……。




第6話でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ