表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/26

身に覚えがなくはない

よつばと!が面白い。




第5話です。

歩くこと20分、人通りの少ない通りにある、落ち着いた雰囲気の喫茶店に到着。


俺はコーヒーを、葵はコーヒーとケーキを注文した。


……ナポリタン食べようかな。


「あのさ、圭」


店員さん呼んで追加しようとしたら、お呼びがかかった。


「はいよ」


ナポリタンはおあずけだな。


「皐月が圭の事友達って言ってたけど、本当?」



おぉ!コーヒーうまいな!


「……ん?あぁ、ホントホント」


……全然聞いてなかった。


「そう……こんな事、言いたくないけど……」


なら言わないでくれ。


「軽い気持ちで、友達になんてなれないわよ?」



…………えっと?何?ようは、私は安くないわよ!って事?


う~ん、軽い気持ちじゃ駄目って事は……。


「つまり、結婚を前提に!的な?」


「はい!?ちょ、ちょっと!!今日初めて会ったのに、そこまで考えてるの!?」



あれ?なんか違うみたいだな。


ん~……。


「あのさ」


「もしかして一目惚れ!?でもでも!相手の気持ちだってあるんだし!」


「ストップ!」


一人で盛り上がられても困る。


「な、何よ?」


「あ~っと…………何の話なんだ?」


「………………………………んぇ?」


んぇ、って何だよ。


「え?皐月の事だけど……」


なるほど!皐月の事ね!


「もしかして、聞いてなかった?」


あらヤダ!!


「もしかしちゃったりして!」


明るく言ってみた。


「…………」


沈黙とか止めて!


「はぁ。皐月と軽い気持ちで、友達になったんなら、止めときなさい。って事」


呆れながらの説明ありがとう。


「なんでさ?」


「そうね…………一週間皐月の事を見てれば、分かると思うわよ」


よくわからんが、まぁ、言われた通りにしてみるか。


「りょーかい」




「じゃあ、私の話はおしまい!」


コーヒーもなくなったし、そろそろ帰るか。


「おし!そんじゃ、そろそろ帰るか!」


伝票を持って、レジに行こうとしたら、葵に止められた。


「私が払うよ!」



こうなる事を見越して、さっさと伝票持って良かった。


私が払う!いやいや、俺が!というやりとりは、面倒なので、無視してレジに行って代金を払う。



「………ごちそうさま」


店を出ると、レジの辺りで払うのを諦めてた葵が、お礼を言ってきた。


「どーいたしまして」


「次は私が払うから」


なんと!次があるらしい!


「おう、楽しみにしてるよ!」



その後、葵を家まで送って行った時に、葵の家と俺の家が、徒歩5分位の距離にあることが判明。



世間は狭いって本当だね!




それにしても………一週間見てればわかる、ねぇ。


なんなんだろうな、一体。





「ま、考えてもしゃーないわな」


とりあえず、腹減った。


なにが、とりあえずなのかはさておき、腹減ったな。


「あ~、ナポリタン食っとけば良かった」


まぁ、空腹は最高の調味料って言うしな!


夕飯は、俺の好物、ハンバーグだし!


さっさと帰りたいんだけど…………。



「ヒック………ック……ウゥ……」


さすがに泣いてる女の子は無視できないわけで。


「あ~、お嬢さん」


……お嬢さんはなかったな。


「どうしたのかな?」


ちゃんと目線を合わせて、優しく話しかける。


「…………」


泣き止んだのはいいんだけど、こっちを見たまま、動かないぞ?


「どうした?」


「お兄ちゃん、へんたい?」



…………世の中腐ってやがる。




「ママがへんたいとは話しちゃいけないって言ってたの」



もしもし、お母さん!?


「お兄ちゃんは変態じゃないから、安心してくれ」


「うん」


「そうだ、どうして泣いてたんだ?」


「ママが迷子になったの」


あぁ、なるほどな。


「よし、それじゃあ、お兄ちゃんと一緒にママを探そうか!」


「うん!…あっ!!」


ん?なんだ?


女の子の目線を辿ってみると、女性がいた。



もしかして………。


「ママ!!」


やっぱり!


「舞!」


女性の方へ走って行く女の子もとい、舞ちゃん。


うむ、早期の解決で何よりだ。



舞ちゃんがママに何やら言ってるな。


俺の事を説明してるのかな?


ママと目が合ったので会釈して、その場を去ろうとすると、俺の事を見ながらママが舞ちゃんに何か言ってる。


で、舞ちゃんがビックリして、こっちに走って来たぞ。


なんだ?お礼か?




「パパ!!」



………………………………パパってお礼の言葉だっけ?

子供の頃の夢は、小説家か天文学者。




第5話でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ