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始まりは偶然に

なんかいつもと書き方違う気がします…。


「やっほ」


「お、おぉ」


休日に駅前で葵と会う。だが、待ち合わせてたわけじゃない。


たまたまバッタリ会っただけなんだけど、なんでこいつはまるで約束してたかのように挨拶してくるのか。


「…じゃあ」


特に用があるわけでもないし、葵は誰かと待ち合わせてるのかもしれないし、さっさと退散しようそうしよう。


「ちょっと待って」


「いやだ」


ちょっと早いけど昼飯でも食べようかね。


「ちょ、ちょっと!」


どこにするかなぁ。またあの喫茶店にするか。コーヒーも料理もうまいしな。


「うん、そうしょん!?」


な、なんだ!?何かが飛んできたぞ!おかげでローションみたいな言い方になってしまったじゃないか!


「無視するな!」


葵か!いや、わかってたけどね。葵以外の、見知らぬ人にいきなり鞄投げつけられたら、それはもう事件だよ。


「何だい?」


鞄をスマートに蹴りとばしてスマートに葵に返す、そんな僕はスマートかというとそうでもない。だってイラッとしたんだからしょうがない。



「蹴るなぁ!」


「いきなり鞄を投げつけるからだろ!」


「あんたが無視するからでしょ!」


ハハハ、こりゃ一本とられたな。


「まいったまいった」


「何わけのわかんない事言ってるのよ!…あぁぁ、お気に入りの鞄がぁ」


お気に入りの鞄投げるなよ…。


「そんなことより、何の用だ?」


「そんなことって何よ!」


そんな怒らなくてもいいじゃん。ちょっと汚れと傷が付いただけじゃないか。


なんて事言うと更に怒るから心の中に留めとかなきゃいけないんだね。気付いたら言ってて葵を怒らせちゃったから今後のために覚えとこ。


「そんな言い方しなくてもいいじゃない!前から言おうと思ってたけど、あんたにはデリカシーってのがないのよ!わかる?デリカシー!もうちょっと女の子に対して気遣いみたいなものをもって接してくれてもいいんじゃないの?ねぇ!?聞いてるの!?」


近い!なのに声でかい!


「わ、わかったから。少し落ち着こう、な?」




「誰のせいだと思ってるのよ!」


僕だね。


「よーし!……よし」


何もいい言葉が出てこなかったよ。いや、まいった。


「……買いに行くわよ」


おやまぁ。ちょっと傷が付いたくらい気にしなくてもいいのに。


「悪かったな。まぁ、買い物楽しんできてよ」


さて、飯食いに行くか。


「ちょっと!」


「なんだよ」


店混んできちゃうじゃんか。


「あんたが買うのよ」


……。


「あんたがっていうメーカーの鞄、じゃない…よな。はい」


睨まなくてもいいじゃん。



・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・


「~~♪~~♪」


ご機嫌ですね。なんで俺が鞄買ってやらにゃいかんのか、納得いかない所はあるけどまぁ仕方ない。


「お前さ、誰かと待ち合わせしてたんじゃないの?」


「ん~?してないわよ」


休日に一人とは寂しいやつめ。俺もだけど。


「なんで駅前にいたの?」


「どこに行こうか考えてたら、あんたが見えたから声かけてやったのよ」


なんで上から目線なんだ。


「さいですか。それで、決まったか?」


もう30分近く選んでるぞ。そろそろ決めてくんないかなぁ。


「ん~…。ダメね。違う店行きましょ」


なんてこった。







そんなわけで違う店に来て再び鞄を選んでる。よくまぁ飽きないもんだ。



「そういえばさ…」


「なに?」


「圭って今一人で暮らしてるんだよね?」


そうだね。ニ~三日に一度楓が来たり、一週間に一度茜と美波が来たりしてるけど、一応一人暮らしだね。


「ん~、まぁそうだね」


だけど言わない!何か変な空気になりそうだから!


「でもほら、同じマンションに住んでる人とか…先生とか……来たりしないの?」


あ、そういやこいつ知ってたんだ。圭のうっかりさん。


「たまに遊びに来る程度だね。たまに」


嘘は言ってない。2~3日に一度がたまにかは人それぞれさ!


「ふ~ん……あ、これいいなぁ」


お、やっと決まったか。


「圭はどう思う?」


鞄見せられてもよくわからんよ。女性用なんて尚更。


「え~と…うん、いいんじゃないかな。あの、白色で、えっと、形も…なんかこう、いい感じで」


自分で言っといてアレだけど、何言ってんだろ。


「そっかぁ。じゃあ、これで!」


ふぅ~。ようやく決まったか。さて、幾らかな。


……一万二千円だと?


いや、ブランドとかだともっと高いだろうし、これでも安いのかもしれない。きっとそうだ!そう思おう!


それにしても、こういのを高校生が買うのかよ…。金は……あぁ、バイトか。


「圭?け~い~」


「……あ、あぁ悪い悪い」


ビックリして色々とわけのわからない事を考えちゃったよ。でもまぁ葵がこれを気に入ったんなら仕方ない。


買うよ!お兄さん買っちゃうよ!



・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・



買っちゃったよ…。


「ふふ…ありがとう」


「どういたしまして」


けっこう喜んでくれてるみたいだし、まぁ良かったかな。予期せぬ出費だったけどね……。


「さてと、そろそろ昼飯食いに行こうと思うんだけど、葵はどうする?」


「行っていいの?」


質問に質問で………まぁいいや。


「まぁ、断る理由はないなぁ。残念ながら」


「残念ながらって何よ!」


いちいち反応しなくてもいいのに。案外真面目なのかな。


「何か食いたい物ある?なければ前行った喫茶店行こうと思うんだけど」


「特にないし、私もそれでいいわよ」


決定。



飯食い終わったらどうしようかなぁ。葵はどうすんだろ。



とりあえず、喫茶店に着いてから考えればいいか。




こんな感じのどうでしょうか?



ご意見・ご感想お待ちしてます。



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