昭和生まれだっていいじゃない
無理がある……。
とりあえず、急展開にしようと思ったらこんなんなりました。
「えっと……そちらは?」
そちらは?と言われても………。
「704号室の里山さん………。」
「いつも主人がお世話になっております」
「あ、いえいえ」
……何これ?
「いやいや、何でいるの?てか鍵は?」
謎だらけだね!
「Loveパワーです」
ダセェし、意味わかんないし。
「えっと……とりあえず、帰ってくれ」
話にならんよ。
「圭さん、そちらのお二人とはどういった関係なんですか?」
あぁ、そうだよね。話にならないんだもんね。
「……俺の担任の深海茜先生と保険医の小田美波先生」
「初めまして」
「初めまして。小田美波です」
「里山楓です」
ん?なんで3人共こっち見てんの?
「え?………塩崎圭です」
「違う」
自分の名前間違えた!?
いや、塩崎圭であってるよな?うん、間違いない。
「……合ってるよ?」
「そうじゃなくて、今の状況を説明してくれ」
なるほど!今の状況ね!
「……いや、俺も聞きたいよ」
「チッ」
………ごめんよ。
「楓、俺達はこれから飲もうとして家にきたんだ。だから」
「あら、楽しそう!私もご一緒していいですか?」
……もう嫌だ。
「二人に聞いて……」
「ご迷惑じゃなければご一緒したいんですが」
もう、どうにでもなれ。
「私は構いませんよ」
「そうだな!色々聞きたい事もあるし!な、圭」
「はは……」
嫌だよ~。お家に帰りたい。……あ、家ここだ。
「と、とりあえずビール出してこようか」
「あ、私が取ってきます」
今日は飲もう……。
いや~、飲み始めて1時間経つけど、飲みすぎじゃね?茜先生。
「茜先生大丈夫?」
「余裕余裕!」
まぁ、平気そうだな。
「あの~」
「ん?あぁ、美波先生、どったの?」
「今更ですけど、圭さん、未成年ですよね?」
えぇ!?本当に今更だね!
「あ~!いけないんだ~!先生に行ってやる~」
訂正。けっこう酔ってんな、この人。てか先生はアンタだ。
「あら?そういえばそうですね。駄目ですよ、圭さん」
楓、お前は黙れ。
「いや、俺20だから。ちなみに今年21ね」
「え?」
「は?」
「はい?」
上から茜先生、美波先生、楓ね。ってなぜ説明?
「事情があって高校入れなかったから、事情が解決した去年、親父のコネ使って前の高校に入って、又々事情があって転校ってワケ」
まぁ、普通はありえないわな。
ってまだフリーズしてるよ。
「大検とか定時制ってのも考えたけど、やっぱり普通の高校生をやってみたかったのよ。まぁ、そのせいで親父には迷惑かけたけどね。あ、ちなみに転校しなきゃいけなかった事情ってのは、親父が出張でお袋を一人にするのが不安だから戻って来てくれってさ。それまでは、俺は一人暮らししてたんだけどさ。戻って来たら、お袋は親父んとこ行っちゃうし、意味ねぇじゃん。なぁ?」
ご静聴ありがとうございます。
「え?うん」
「はぁ…」
「………」
まぁ、普通じゃないけど、ありえてるんだから、しょうがない。
「あ、この事は他の人には内緒な?知ってんの理事長と教頭位だから」
「わかった」
「はい」
「………」
よし、と。それにしても楓、静かだな。
「圭さん」
「え?」
やっと、喋ったか。
「結婚しましょう!一緒に幸せになりましょう」
やっぱ喋んな。
「………なんで?」
「こないだは、圭さんがまだ高校生だと思ってたから我慢してました」
いや、高校生だけど?
「しかし!高校生だけど高校生じゃないとわかった今」
いや、だから、高校生だよ?そりゃ、年齢はアレだけど。
「愛し合う二人には何の障害もなくなりました!」
もしも~し?
「というわけで、グへ!?」
!?
「こらこら、先に目ぇつけたのは私だ」
鳩尾はマズイよ茜先生。
「今迄は、生徒だから我慢してたけど、そんな必要はないってわかったからな」
あり?いつの間にフラグ立てた?てか、あなたの生徒って事には変わりないんだけど。
「私なんて圭さんが引越してきたその日に目をつけました!」
「な、なに!?」
いや、本当いつの間にフラグ立てたんだろ?全くわからん。
「圭さん、疲れたでしょう?寝室に行きましょうか?」
あれ?
「……美波先生?」
「美波先生だなんて……。美波って呼んで下さい。さぁ」
「え?美波先生?」
何なの?
「……」
「もしもし?」
「……」
…………。
「………美波」
「何ですか?」
もう嫌……。
…………ね。
とりあえず、ご意見・ご感想待ってます。
あんまり厳しい意見だと泣きます。
でも厳しい意見も糧にして頑張ろうかと思う今日この頃。