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量より質

久しぶりの更新です。

どういう流れにするか忘れちゃいました……。




第13話です。

…………ピンチ!


「圭、よろしく」


「まかせとけ」


うは、俺かっけぇ!


「おいコルァ!シカトしてんじゃねぇぞゴルァ!」


「すいませんでした。巻き舌さん」


「………かっこわる」


うっせぇ!誰のせいでこうなったと思ってんだ!


「誰が巻き舌だ、コルァ!」


お前だよ。


「謝罪もしたし、もう行っていい?」


お腹空いたし。


「おいおいおいおい。謝ってしまいか?おぉ?」




「え?駄目なの?」


「慰謝料、置いてけや」


うわぁ、ベタな展開だな。


しかし、悪いのはこっちだしなぁ……。


しょうがない!


「これでいい?」


「500円って………馬鹿にしてんのか?おい」

「皆でジュースでも飲みなさいな。お釣りはちゃんと分けてね。」


太っ腹だぜ!


「足りねぇよ!」


何!?


「よし、あと100円やろう。これで丁度だろ?」


「………」


「さて、行きましょうか?」


「ん、あ、あぁ」


「え?あ、はい」


ふぅ、一件落着!


やっぱり、女性の前では紳士的に解決しなきゃな。


「待てやコルァ!」


チッ。


「どうした?巻き舌」


「巻き舌じゃねぇっ!」


いや、巻き舌だよ。


「……金はいらねぇから、女置いてけや。」


……。


「ふざけんなよ、クズが!」


「あ?」


「お、おい、圭?」


おっと、いかんいかん。


「いやぁ、まぁ、とりあえずあっちで話し合いましょうか?」


「あぁ?」


「ここじゃ、人目につくし。」


「ククク………馬鹿かてめぇ。」


「タケちゃん!まずは、コイツ黙らせようぜ!」


巻き舌の名前タケちゃんなんだ。


「あぁ、いいぜ。話し合おう……。」


「んじゃ行こうか。あ、二人はここで待ってて。」


「………大丈夫なのか?」


「まぁ、話し合うだけだから、ね。」


「…………。」


………………


……………


…………


………


さて、相手は5人。


俺が指定した場所はまぁ、所謂、路地裏。


「お前、本当に話し合いなんか、すると思ってんの?」


ま、そうだよね。


「まさか。遊んでやるから、さっさと来い。」


「おいおい、状況わかってんの?」


「馬鹿だぜコイツ!タケちゃんさっさとやっちまおうぜ!」


「まぁ、待て。おい、おま……」


「ん?呼んだ?」


「け、ケンちゃん!」


「てめぇ!」


ケンちゃん弱いな。


「いや、だってケンちゃん、ずっと睨んでくるんだもん。」


それにしてもケンちゃん……ボディに一発くらっただけで倒れるって、どうよ?


「この野郎!調子にのりやがって!」


「うっせぇ!」


ガゴン!


お~、キレイに顎に入ったな。


「タケちゃん!」


「おい。」


「ヒッ!!」


可哀想な位ビビってんな……。


「めんどくせぇから、残り3人、いっぺんに来い。」


「あ、うぁ……。」


あ~、多分、タケちゃんがリーダーだったんだな。


で、タケちゃんが俺のアッパーで気絶しちゃったもんだから、動揺しちゃったと。



………ま、知ったこっちゃないけどな。


「腹減ったから、さっさと終わらすぞ。」


「え?あ………ガッ!」


ハイキックが見事に決まっちゃったけど………大丈夫?


「この野郎!」


「うぉ!」


ナイフは、危ないじゃないか!


「ヘヘ……。」


………ムカ。


「おら!」


……ただ真っ直ぐ突いてるだけじゃん。

右に避けて……。


「調子にのんな!」


頭、掴んでコンクリの壁にゴーンと。


いや、ゴーンつかゴチ!って感じだね。

で、後一人は……。


「すいませんでした。ごめんなさい。許して下さい。」




ナイフ君倒した時からひたすら土下座してるんだけど……。


「男が簡単に頭下げんな。」


「は、はい。」


素直に顔上げちゃって………許して貰えたと思ってんのか?


「おい。」


顔を上げた不良君の髪を掴んで……。


「きたねぇ顔見せんじゃねぇ!!」


今度は地面にゴチッとね!


「ブッ!」


アンコール!


「…………。」


おや、無反応。


「……つまんね。」


とりあえず、今度こそ一件落着だな。


「あ、風邪ひかないようにね。」


俺って優しい!

この後どうしよ……。




第13話でした。

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