表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

真相究明

こんばんは。

第2話できました。内容は「真相究明」です。良かったら読んでみてください。

「私は2年前にここに転生された。この世界は全て知ってる。一定の体重を満たせば即出荷される。もし満たさなければまだ居残れる。私は生き残るためになるべくたくさんの餌を食べないようにしてた。ただし、3年が過ぎると出荷されることになる。私が生き残れるのは、あと半年だ。」


「2年間もここで過ごしたか…。気になることがあるけど、出荷するってどういうこと?」


「それは、動物たちが私たちを食うんだ。」


長座立ち膝の上に腕を乗せて、涼しげな顔でド正論を言った。


「・・・」


繭叶は怖さが分からない人間なの?

動物たちに食われると分かってるのに、なぜ怖くないの?


「なぜそう言い切れるの?出荷されるのは怖くないの?」


「怖くない?バカだなぁ、これが人間だ。誰でも恐怖を持ってるんだ。しかしさ、私は何度もクソ人間に虐待されたし、セクハラされた。こっちの世界より、この世界にいた方がマシだ。」


辛い経験を受けているのに、平気そうに辛い経験を語っている。

でも…瞳の奥になんだか寂しそうに見えた。


ついに自分が落ち着ける居場所を見つけたが、なぜか満足できない。

心の中に何か欠けているし、何か欲しいものを求めるために熱中に伝える姿が見えた。


わかる、繭叶の気持ちはよくわかる。

なぜ繭叶の気持ちを共有できるかのは、同じように経験をしているからだ。


「実は、僕も人間の世界にいた時は、休みもなく毎日24時間も働き続けた。やめたくてもやめられない。限界まで追い込まれて、結局は死んでしまった。」


繭叶は僕の顔を見ずに壁の方を見てる。

無口でただぼーっと眺める。


ザーザーと水が落ちた音がする。

今頃は雨を降ってるだろう。


雨が降る音だけしか聞こえない。


繭叶はこっちを見なかった。

ずっと繭叶を眺めても、振り向いてくれない。


まいいさと思って、自分も壁にもたれて、体育座りで座った。

雨の音を聞くと、不思議だけど心地よくなる。


気持ちよさすぎて、突然睡魔に襲われた。

重たい重たい瞼が耐えられなくて閉じてしまった。


2人とも自分の世界に入り、静かに過ごす。


5分後、繭叶がようやく口を開いた。


「そうだったか、お前も私と同じ人間だったか…」


ここで、息を詰まって。

何の覚悟を決めてるように心の中で整理をした。


2、3秒くらい経ったら、ふくろうのように首だけくるりと僕のところに見て、口を開いた。


「璃仁、私と協力しない?」


あれ、初めて僕の名前を読んでくれた?

異性から下の名前で呼んでくれたのは生まれて初めてだ。


いや、そんなことより、なぜ僕に協力してほしいと依頼した?

僕がびっくり目でポカーンと口を開いたまま、頭を傾けた。


「え?何の協力?」


そう聞き返すと、繭叶は長座立ち膝を崩し、檻をガッチリと掴んだ。


「この監獄から脱出する協力だ。」


「ぇ、え、脱獄?」


「そう。」



璃仁だけなく、繭叶も自分と似たように経験をしていた。だから共感できそうな部分があって、自然に打ち明けた。繭叶は璃仁のことを信用し始めたので、璃仁に協力してほしいと頼んだ。次の話は「脱獄計画」です。楽しみに待ってください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ