プロローグ的なアレ2
先ず私の生い立ちから...は、長いから高校へ入学した所から思い返してみよう。
この春から、近所にある偏差値が高い訳でも無く、低い訳でも無い普通の高校へ入学した。
近所故に、私と同じ中学から来た子も多く友達作りに苦労したって事はない。
将来の目的があって入った訳でもない高校だし、ごく一般的な女子高生ライフを送ってた。
...いや?ある意味[普通]では無かったかも知れない。
私は、ゲームや漫画が好きで暇さえあればずっとやってるから...うん。オタク気味かも?
しかも、Z指定かかってるソフトも多いし...あ、暴力表現的なZだからね?!私が買って来たんじゃ無くてお兄ちゃんのだから!大丈夫なんだよ?!でも、良い子は、ちゃんと年齢制限守ろうね!
まぁ、女の子が好きそうなゲームじゃ無いのは認めるよ!でも、銃とか格好いいじゃん?リア友の同士は居ないけど、ゲーム内には同士が居るから満足してます。
地声がちょっと低いから、男と間違われてるけどね!
そんな女子高生ライフを送ってたある日、私の体感的は昨日だけど...事故に遭った...よね?
いやね?今、病室のベッドに居るみたいなんだけどね?身体、痛くないのよ!私めっちゃ寝たわーって感じなのよ!
その事故ってのは、その日は学校の帰り雨で傘をさして、お兄ちゃんが買って来た新作ゲームがしたくて早足で帰ってたんだけど、
信号が赤で待ってたら大きな傘をさした男の子が隣で楽しそうにお歌を歌いながら信号が青になるのを待ってるのを可愛いなぁって見てて、信号が青になった瞬間に男の子は渡ろうと走りだしたらトラックが突っ込んで来るのが見えて...
気付いたら男の子を突飛ばし私の目の前にはトラック...うん。オワタ!でも、私、生きてるぅ!痛くない!
...夢だったのかな?夢にしては生々しいんだよ...だって、ここ、病院だし...
事故を思い出し自分を抱き締める様にブルッと震え、ソッと布団から顔を出し辺りを見回すが、やっぱり病院だよね?
ってか、さっき目を覚ましたばっかりで、いきなり黒メンに意味が分からない事を言われた訳だけれども...
医者や、白衣の天使はどうしたよ?
普通、事故って目を覚ましたら「気付きましたか?」って、病院関係や家族が...みたいな優しい世界なんじゃないの?!誰も居ないし!え?何?私どうすれば良いの??色々考えてたらお腹空いたんですけど?
ちょっと本格的にお腹が空いたので身体を起こし靴的な履くものは無いかとベッドの下を見れば、スリッパがあったのでそれに足を通し立ち上がる。
「...なんじゃこりゃー!!?」
思わず大声で叫んでしまったのは仕方がないと思う。
だって...私の髪の毛が...めっちゃ延びてる!地面に付きそうな位、延びてる!しかも、髪の毛の色がお尻辺りから黒から白へグラデーションってて...何で?待って?どしたー?私の身体どしたー?!
「どうされましたか!」
「あっ...あっ...!」
私の大声で慌てた様に白衣の天使が現れて思わず自分の髪を指差しながら訴えてみれば、慈悲深い微笑みを携えながら優しく私の背中を撫で
「あー、そうですね、始めは皆さんビックリしちゃうんですよ!大丈夫です。落ち着いて深呼吸でもしましょうね?吸ってー吐いてー」
「......あ、ありがとうございます...でも、何で??」
「あれ?知りませんか?魔法が使える様になると髪の毛色が変わるんですよ?まぁ、安倍さんはちょっと特殊ですからね!おめでとうございます!羨ましいですよ!」
マジ天使が介護してくれたお陰で落ち着き髪の毛について尋ねれば、やっぱり魔法?しかも私特殊って何?
何か良く分からないけど、めでたいらしい...
そんなタイミングで私のお腹が空腹であると主張し
「そうですね、先生に食事の事訊いてきますね。安倍さんはベッドでゆっくりしてて下さい。」
慈悲深い天使は、私をベッドへ寝かせて去って行った。
盛大に溜め息を吐き出し気付けば眠っていた。