サンとグレコの神隠し
目指せ100pv!
目の前に無数のネジが飛び交っていた。その無限に広がる宇宙空間の中、ネジのハリケーンの中心に彼ジャスティス・ヒーロー、サングレことサンティアゴ・エル=グレコ・ロドリゲスは浮かんでいた。
「何だ…こりゃ。」
ネジの一つが彼の目の前で停止し、話しかけてきた。
「酷いじゃないか、ボクを捨ててしまうなんて。」
「君は誰なんだい?」
彼は尋ねた。
「ボクは君の頭のネジさ。」
ネジ公は事も無げに答えた。
「Oh,my God!」
サングレは絶望の雄叫びをあげ、そのネジ公を掴もうとした。
「無理だよ、もうボク君のものじゃないんだ。ボクは自由さ。」
ネジ公はさっと彼の手を避けてウインクした。
「どうすればいいんだい?」
「見ててごらん。」
ネジ公は同じようなネジの大群に紛れ込んで見えなくなった。
「探してごらん!君の大切なアタマのネジを!」
ネジ公達が大合唱した。
「ここにはいない。」
サングレは答えた。
「そういう筋だろ?ノリ的に。」
宇宙空間がシーンと静まり返ったと思うと、爆発的な熱狂を伴って大絶叫した。
「大ハズレーーー!」
「わぁぁぁっっっ!」
目覚めると自室のベッドだった。




