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魔人を追いました。(1)

俺たちが魔物達を倒し始めてから十数分。

もう既に街の魔物は全て倒されていた。

途中で俺にかかっていた強化が切れたが、正直そんなに戦いに差し支えなかった。


魔物を倒しながら街の中心の広場に人々を避難させていたため、俺たちは最終的にそこに集まった。


「意外とあっけなかったわね」


ユティナ姫が言う。


「確かに俺が前戦った魔物と比べたら弱いな」


「あ!そういえば私魔人と会ったよ!!」


「そういえばボクも会ったな」


「魔人なら俺も会ったぞ?」


「私も会ったわ」


「私も会いましたが逃してしまいました」


「みんな会ったのか……」


「正直拍子抜けしたわ」


ユティナ姫が少し呆れた声で言う。


「確かに思ってたよりも強くなかったな」


「ということは魔人の中でも弱い部類の魔人だったのでしょうか……」


「いやあなた達が強すぎるのでは……」


少し離れた場所で避難している人々の側にいた兵士が一人やってくる。


「この度はこの街をお守り頂き、本当にありがとうございました」


兵士が言う。


「私からもありがとうございます」


兵士についてきた、俺たちを雇った貴族も言う。


「あ、ああ、どういたしまして」


「あとは逃げた魔人を追うだけね」


「そうだな」


「追うんですか!?」


何やら兵士の人が驚いている。


「そりゃ放置してたらまた別の街が襲われてもおかしくないからな」


「確かにそうですが……」


「そういえば魔人ってどの方向に飛んで行ったの?」


シエラが言う。


「あっちだよ」


エッシェルが右の方向を指差し、言う。


「確かにあちらに飛んでいきましたが、見えていたのですか?」


ノールドがエッシェルに聞く。


「いや、魔力が残ってるのが見えたから」


「魔力が……?」


そういえばエッシェルは魔力が見えるんだったな。


「じゃあ俺が魔人を追うからこの街の後処理とかそこらへんはやっといてくれ」


「一人で行くのですか!?」


「別にあの魔人なら俺一人で十分だろう」


「ですがもし魔人が他の仲間に合流でもしてしまったら危険ですよ」


「そうだな。もし合流したら撤退する」


「……というかそもそも空を飛んでいる魔人に追いつけるのですか?」


「魔法を使って追いかけられるからな」


「なるほど……それではこの魔石を持って行って下さい」


ノールドが半透明の白い魔石を俺に手渡す。


「これは?」


「この魔石は互いの位置を伝える魔石です。私たちも後を追ってついていきます」


「分かった」


俺はもらった魔石をポケットに仕舞う。


「ちなみに魔法とはどのような魔法ですか?」


「空中に小さい結界を張ってそこを足場にして空を走るんだ。小結界!」


俺が唱えると、少し地面から浮いた場所に小さい結界が出来る。

そして、そこに乗る。


「なるほど!」


俺は結界を連続で階段状にして作る。


ー勇者・光加速術ー


3分間速度が2.5倍。


ー極致の武闘家・強固化ー


3分間防御力が4倍。


ー歴戦の斧使い・防御強化ー


2分間防御力が4倍。


ー極致の武闘家・超気功ー


3分間攻撃力が4倍。


しっかり強化もかけておけば安心だろう。


「じゃあな!」


「気をつけてねー!!」


「いってらっしゃーい!」


俺は手を振る仲間達を背に、結界を蹴って駆け出した。





シュゥゥゥゥゥゥ。


俺は風の音を聞き流しながら結界を空中に数メートル間隔で貼り、そこを駆ける。


速度を強化しているおかげでかなりの速度が出ている。


ー白銀の射手・視覚強化ー


スキルを使い、前方を見渡す。


すると、かなり遠い場所に魔人らしき影が見えた。


「エッシェルが言った通りだな」


俺はそのまま魔人のさらに奥を見る。


すると、廃墟のような村があった。


もしかしたら、いやもしかしなくても魔人の拠点かもしれない。


ノールドが言った通り魔人同士が合流する可能性があるな。

まあ危険だと思ったらすぐに逃げよう。

速度強化もかかっているし、多分逃げられるだろう。


そう考えていると、魔人が廃墟の村へ急降下した。


俺はその廃墟に近づくにつれ高度を落とし、こっそり裏から侵入した。


「クソッ、まったくなんなんだあいつらは……」


そういいながら魔人が壁に沿って座り、手鏡のようなものを出す。


手鏡の覗き方からして、どうも鏡のようには見えない。


俺が少し観察していると、口を動かし始めた。


何かを話しているのか?


ー白銀の射手・聴覚強化ー


「……に……ました」


魔人の話し声が聞こえてくる。


鏡に向けて話しているとは考えにくいから、おそらくあれは通信機器の類だろう。

通信魔法陣なんてものもあったわけだし、きっとそれと同じ感じだ。


『何だ?お前まさか負けたのか?』


手鏡から知らない声が聞こえる。

間違いない。誰かと通信しているな。


「申し訳ございません、ゼノア様」


どうやら相手の名前はゼノアというようだ。


『別にそこはどうでも良い。もう目的は達成されたからな』


「目的ですか」


『ああ。ヒューマンどもの吠え面を見るのが楽しみだ』


そう聞こえると、手鏡から声は聞こえなくなった。


間違いなくあの魔人達は何かを企んでいる。

目的が達成されたと言っていたが、さっき襲われていた街に何か重要なものでもあったのだろうか。

さっきの会話からして今目の前にいる魔人はその企みを知らないようだし、聞き出すのは無理だろう。


さて、どうするーー


ドカァァァァァァン!!!!!


俺が考えていると、魔人が座っている民家の壁から少し離れた場所の民家が吹き飛んだ。

投稿したと思ったらできてなくて少し投稿時間遅れましたすみません

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