魔人が街に襲撃して来ました。(1)
「大丈夫だったの!?すごい音が聞こえたけど!!」
俺たちが街の門まで戻ると、シェスタが俺たちを出迎えた。
「なんとか襲撃して来た魔物は倒せたんだが、また新しい魔物を出されたんだ」
「倒せたのね……」
「それで、何体くらい出されたの?」
「少なくとも200よりも多い。多分1000体くらいはあるだろう」
「ええ!?!?」
「それにあの魔物は勇者にしか倒せないみたいだ」
「それが1000体!?!?!?」
「王都を滅ぼす時に使う奴をここで使ったらしい。魔人によれば大陸を滅ぼせるそうだ」
「ええええええ!?!?」
シェスタが少し俯き、考える。
「まさか本当に予言通りに……」
「その魔物達はここから見えるのかしら?」
予言?このことが予めわかっていたのだろうか。
「高い所に登れば多分見えるぞ」
「それじゃああなた達ちょっとついて来てくれるかしら」
シェスタはそう言うと、街の中に入り、俺たちを手招きする。
俺たちはシェスタについていく。
すると、街を囲う壁の内側、壁沿いに付いている階段を上り始めた。
「ここ登れるのか」
「ええ。大体街を囲う壁の上には登れるわよ」
階段を登り終えると、壁の上に到着した。
「すごーい!!遠くまで見える!!」
「ボク達が戦った魔物はあっちの方だね」
「あっちね」
俺たちは紫の霧が大量に出た辺りを見る。
すると、地平線が紫色に染まっている光景が見えた。
「あれ全部魔物なの!?!?」
シェスタが望遠鏡を取り出し、覗く。
「そうだな。あの魔物は倒せば倒すほど合体して強くなる。先ほどとは比べものにならないくらい厄介だな」
200体くらいであの大きさになったのだ。
軽く1000体以上いそうなこの状況では間違いなく大変なことになる。
聖剣で倒せばもしかしたら合体しないのかもしれないが、そんな賭けをするのは流石に危ないし、聖剣だけではあの数は対処できないだろう。
「さっき1000体くらいと言っていたけれど、多分3000体は居るわ。今もどんどん増えてるから5000体くらいにはなるわね」
「それにあれ全部魔法耐性持ってるんでしょ?その話が本当だとすると、もうこの街どころかこの国終わりよ……」
シェスタが望遠鏡を覗きながら言う。
5000体!?!?
それは確かに大陸が滅んでもおかしくない数だな……
ここはまたスキルを連続使用して俺が聖剣を持って突っ込むか?
いや、5000体は流石に手に負えないな……
それにしても魔法耐性が厄介だな。
俺のステータスのHPとMPの割合からすると魔法を使って敵を倒した方が楽なんだろうがな……
「なあシェスタ。魔法耐性ってどういうものなんだ?」
「術者が付与するタイプの魔法耐性は対象に魔力をまとわせて、飛んで来た魔力を相殺するものよ」
「それって突破できるのか?」
「魔法耐性を付与するのに使った魔力の10倍くらいあれば突破できるけれど、流石に魔人の10倍は無理よ?」
付与に使った魔力の10倍……
俺は自分のステータスウィンドウを見る。
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名前:タケル ミズタニ
種族:ヒューマン
年齢:17歳
使用可能属性:火属性、水属性、風属性、地属性、光属性、闇属性、時間属性、
空間属性、無属性、古代熱属性、古代氷属性、古代大気属性、古代生物属性、
古代神秘属性、古代死属性、精霊属性
魔術階位:30
職業:終焉の魔術師、賢者、上位魔術師、黄金剣士、音速剣士、白銀の射手、時間魔術師、
空間輸送人、錬金建築士、結界術師、魔法剣士、上位付与術師、支援特化魔術師、
極致の武闘家、精霊森の狩人、歴戦の斧使い、神殺し、極致の槍術士、勇者、
音響魔術師、etc...
魔法:天滅、火炎弾、収納空間、錬金建築、障壁、身体強化、耐久強化、攻撃強化、
対闇属性強化、超攻撃強化、超耐性強化、拡声、etc...
スキル::自動翻訳(自動)、剣心(自動)、自動反撃(自動)、時の申し子(自動)、自動収納(自動)、
勇者の証(自動)、黄金の覇気(手動)、超突撃(手動)、強断(手動)、強突(手動)、
八連斬(手動)、瞬風(手動)、瞬斬(手動)、超加速(手動)、閃風矢(手動)、超集中(手動)、
超気功(手動)、瞬跳(手動)、戦闘態勢(手動)、筋強化(手動)、なぎ払い(手動)、
破神の精神(手動)、超投槍術(手動)、etc...
レベル:32
HP:302012/302012
MP:1212071/1212071
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スキルという欄が新しく追加されているな。
というか職業も魔法もスキルも一気に増えたな……
上がったレベルの割にHPとMPがかなり上昇しているな。なぜだろうか。
とりあえず色々考察したいことはあるが、今は自分のMPだけ見るとしよう。
MPは約120万。レベル1の時からするとかなり増えたな。
もし魔物達にかかっている魔法耐性に使われた魔力が12万以下なら俺の魔力全てを使えば突破できるのではないか……?
「なあ、あの魔物達にかかってる魔力って多くてどのくらいだ?ちなみにあれは1000年間かけて作ったと言っていた」
「1000年!?!?え、ええと……いくら魔人とはいえあの数だから、1000年間ずっと魔人が魔力をつぎ込み続けても1体につき8万が限界くらいね」
「8万か。それならいけるかもしれないな」
「……は?」
「あれを突破するには魔力を80万ぶつければいいんだろ?」
「貴方、ヒューマンの平均魔力知ってるかしら?」
あー、前エッシェルが言っていたな。魔人との差が知りたかっただけだからあんまり覚えていないが、どれくらいだったか。
「大体2000くらいだったか?」
「100よ。2000あったら宮廷魔術師になれるわよ」
あれ。流石にそんなに低くないと思うんだが。
そう考えると俺の魔力やばくね……?
やはり職業が多いとステータスが大きくなるのだろうか。
「もし俺の魔力が80万超えてたらどうする?」
「なんでもするわ」
凄まじい自信だな……




