解説求む「上から目線」がわからない
かなり前から、私は世間で言われている「上から目線」というものが、文章で書かれた場合、どのような表現をするのかが、わからないでいます。いや、それ以前に、自分の発言が「上から目線」なのかもしれないが、残念なことに、どの部分が「上から目線」に該当するかがまったくわかっていません。
かなり誇張した文章でなければ、「上から目線」には気づけないみたいです。たとえば以下のような文章です。
「君の小説はまあ一定の水準に達しているが、山場への導入が読者に対して不親切な所があるな。少しは僕の小説を精読して勉強し給え」とここまで大げさに書けば、偉そうな文章だということがわかるのですが。世間的に言われている「上から目線」が、このような文章を指して語られているかというと、そうではないような気がします。
ネットサーフィンで調べてみた所、どうやら、「他人の評価をする=上から目線」という風にとられているように書かれていました。だとすると、「小説家になろう」で感想を書いた時に、自覚しないまま「上から目線」が発動しているとしたら、こんな恐ろしいことはないです。自分ではその気がないのに、よそ様の神経を逆なでして、ひんしゅくを買っていることになるのですから。
「上から目線」がいつごろから広く知れ渡るようになったのは、はっきりはわかりませんが、ここ数年のことだと思います。その中でも、言葉に敏感な人々は「上から目線」という地雷を避けて、良好なコミュニケーションをし続け、言葉遣いに鈍感な人たちが「上から目線」を連発して、不快な思いを与え続けていたと思われます。
せめて、語り方や、具体的な文章表現で「上から目線」にありがちな言い回しを事前に察して回避できるのであれば、これぐらい有難いことはないです。
これをお読みいただいた方で、「上から目線」的な文体にありがちな表現に心当たりがあれば、ぜひご一報いただきたいと思います。
今でも「上から目線」にならないように、コメントを書くときに悩みながら書いていますが、正解を知らずに迷っているだけなので、今書いている文章が上から目線か否かという点については、わからないままなのです。
もしかすると具体的な「上から目線」な発言なり文体は、実は都市伝説みたいなもので、本当は存在せず、ただ読んでみてムカつくような内容をとりあえず「上から目線」ってことにしておけ。ということに世間ではなっているんじゃないかと疑っています。
あるいは、「上から目線」は文体でも言い回しでもなく、その人の本音が文章からにじみ出ているだけなのかもしれません。
また、敬語表現の苦手な人の文章が、「上から目線」と化している可能性も捨てきれません。
私を悩ませている「上から目線」の実態を知り、自分の文章からは、できるかぎり排除したいと切に願っています。