表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ズィミウルギア  作者: 風月七泉
25/435

【オン18】甘えん坊な妖精と畑作りの行方


 ちょっと前の出来事を精細に話した。


『とまぁ、そんなことがありまして』


 ちゃんと事細かに話したと言うのに、話を聞いていたティフォもケリアさんも……そして何故かウサギさん達に加えて、シュネーまでもがオレのことをジト目で見てくる。


『なに、この熱い視線は?』

「いやなに、お前が語った内容に嘘はないんだろうけどな、俺の想像だともうちょっと色々とやらかしていそうだなぁ~っと思った、ただそんだけ」


 ティフォが呆れ交じりに言うと、ウサギさん達が「くぅ~」と潤んだ瞳を見せ、何度か頷くようなそぶり御見せている。

 それを見たケリアさんとティフォは、更に冷めた目で見てきた。


 ――まったく、侵害だよ。

 それにしても、やっぱりウサギさん達はオレとシュネーには絶対に甘えてこない。

 もしかしたら、小動物をモフモフ出来るかと思ったのにな。


「そういえば、なんの称号とスキルを貰ったの?」

「えっとね【統一者】って称号と、ボクは【扇動】ってスキル」

『オレは【罠】ってスキル』


 ケリアさんには詳しく見せていないが、ステータス欄には(スノーがメイン時のみ)と、書かれている事から、別々のスキルを貰った訳ではないらしい。いまはシュネーが主軸だから発動するスキルは【扇動】になるのだろう。


 そして【統一者】という特殊称号だが、ちょっとした効果があるようだ。

(この称号を持つ者は、知り合ったNPC・モンスターなどの者達から信仰・友好などに向上しやすくなる)という事らしい。

 ウサギさん達との関係性だが、(交友。ライバルというなの敵視)なんて書かれている。

 仲が良いのか悪いのか良く分からない表記だ。

 ちなみに、【統一者】というスキルを手に入れた事で、ステータスのメニュー欄に一枠【友好・信仰・好感度】なんていう欄が増えた。

 ティフォとケリアさんにそのことを相談したら、


「ギャルゲー?」


 という、謎の単語を発したので詳しく聞こうとしたら、視線をあからさまに逸らされて、「それ以上は聞くな」と言われた。


「んふふ、ティフォナちゃんったらしっかり男の子なのねぇ」

 なにやら妙にテンションが高い感じで、反応を示すケリアさんとは反対に。

「スノーに変な事を教えたら承知しないからね」

 という、凍る様な冷たい目で見ている。


「すまん」

『なんかみんな知っててオレだけ知らないって、何か、やだ』

「ん~、でもスノーちゃんには早いと思うのよね」


 ケリアさん、こう見えてもオレはティフォと同い年なんです。

 なんて簡単に言えない事がこんなにも悔しいとは。


 ―ーそれより、なんでオレが知らないのにシュネーは知っているのさ、おかしくない?

 ジッとシュネーを睨んでいると、多分オレの思っている事が解ったのかゆっくりと視線を外して、顔を背けていく。


「そうふくれっ面になるなって、今度ちゃんと教えてやるから」

『本当? 誤魔化して先延ばしにしない?』

「お、おう。もちろんだ」


 樹一のヤツ、絶対にあれこれ理由とか言って教えない気だったな。

 不意に耳元、というか自分からだろうかピピピッという音が鳴る。

 しばらくしてなり終え、ブンッ電子音が鳴ると目の前に文字盤が浮き出てきた。


『そろそろご飯よ~、お風呂もあるし。終わりにして下りてらっしゃい』


 そう書かれたメール便が届いた。


「もうそんな時間か、とりあえず今日はお開きにするか」

「そうねぇ、結構長くやってたからね。起きたらちゃんとストレッチしときなさいよ」



 オレ達三人はきちんと返事を返し、ログアウトする。



さて、ここまでがTRPGで考えていたプロローグというか、チュートリアルですね。

次のオンの物語から色々とやっていきたいですね。


まったり長くなってしまってますが、ゆっくり付き合っていただけたら幸いです。


次回はオフでの話しですね、忙しくなかったら明日にでも上がります。水か木曜日に投稿します。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ