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ズィミウルギア  作者: 風月七泉


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【オンライン】190話:ティフォナスの苦手なモノ




「図鑑の絵だとカタツムリでござったが、見当たらないんだな」

「何処に居るんだろうね~」

「案外、岩とかひっくり返せば出て来るんじゃないかしら」


 ケリアさんの予想だと、かなり小さい事になるんだけど……いくら周りを見回しても、ウロウロしているのは小さい猪や、子連れの熊などが居るだけだ。


〈ティフォ? さっきから全然探してないけど?〉

「え? いや、そんなことないよ」


 一瞬だけ声が跳ね上がったけど、すぐに平静を装って周りを見回し始める。


 樹一が嘘をつく時に見せる癖で、僕に対して背中しか見せない。


「ねぇティフォっちどうしたの?」


 ヒソヒソ話でシュネーが耳元によって聞いてくる。


〈まぁ、もう一体を見つけたくないんじゃないかな〉


「どういうこと?」


〈ヌメヌメした感じの生き物が苦手だから〉


「今回ばかりはティフォ妃に期待は出来ないんだな」


「そうね~、嫌いなモノにくっ付かれたら精神に異常をきたしそうね」


 僕とシュネーの話は二人にはバレバレだったようで、温かい目でティフォの背中を見ながら、皆でティフォには妙な優しさで接した。



 探してから五分くらいだろうか、ケリアさんが最初に見つけてくれた。


「ふふ~ん、やっぱりかなり小さい子みたいね」


 大きさは指先に乗るほどだった。

 浅瀬にあった大き目の石を片っ端からひっくり返して見つけたようだ。


「以外にもレアな魔物かもしれないんだな」


「確かに、カミルっちに聞いてなかったら、絶対に見つけられなかったもんね」


「この子達は私に任せてくれないかしら。こういう感じの生き物って好きなのよ~」


 ケリアさんは優しく指先で撫でながら、僕が出したカプセルに小石やら石を少しだけ敷き詰めて、浅瀬みたいな環境を作ってあげてから次々にカプセル内に入れていく。


〈カタツムリって言ってたけど、見た感じはタニシっぽいね〉


 もはや水槽みたいな感じで、僕とシュネーは眺めながらどんどん増えていくコクレアを見ていた。ケリアさんが十匹くらい捕まえると、カプセルのメーターが満タンになる。


『コクレアの捕獲、100%』という表示が現れた。


〈ケリアさん、もう良いみたいです〉

「あらそう、それじゃあこれで後は村に戻るだけね」


 ケリアさんが捕まえている間は、ずっとティフォだけが距離を置いて離れて見ていた。


「クラゲは大丈夫なのに、なんでコレはダメなの?」


 殆ど水槽と化したコクレアのカプセルをシュネーが指さして聞く。


「アレは何と言うか、見た目が綺麗だし、可愛い感じだろうが」


 僕には違いが分からないんだけどね。コクレアが拳サイズくらいあったら気持ち悪い部類に入るけれど、アレだけ小さければ別にそこまで気持ち悪いとは思わない。


 確かにクラゲは綺麗だったし、そこまで気持ち悪い印象は無いけどね。


「まだ時間あるよね、それじゃあ鬼達の街を見てみようよ」


 小鳥ちゃん達がインしたら、僕か樹一に連絡が来るはずだから、確かにまだ時間はある。先に散策して色々と見て回ってみるのも良いかもしれない。


「そうだな、チュートリアルも時間が掛かるだろうし。少しだけ見て回るか」


「どうせ今日だけじゃあ全部は見て回れないわよ。なんか結構な広さがありそうだしね」


 そう言われて、ふと思い出したが、


〈中央都市だってまだ全体を見て回ってないよ、僕等って〉


 初めの街だっていうのに色んな場所を見て回った訳じゃあ無い。


「そう言えばそうだな……小鳥達と一緒に見回るのも良いんじゃないか?」


 ケリアさんに連れられて行った喫茶店ぐらいしか知らないしね。

 皆が揃ってから色々と見て回ろうと思う。


「なら丁度良いでござるな。どうせ鬼の街ではクエスト難易度は上位からなんだな。特にクリアー出来る依頼は少なそうだし。気軽に見て回れるんだな」



 満場一致という事で、鬼の街を少しだけ散策する事になった。





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