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ズィミウルギア  作者: 風月七泉


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【オンライン】147話:イベント騒ぎは大騒ぎ




 混乱状態の敵に背後からエーコーさんが投石器で追い打ちをかけ、森へ戻れない様にボウガさん達や魔物達が一斉に襲い掛かる。

 戻れない間に、工作員の人達が自陣を築いて敵陣内だった効果エリアを消し去った。

 敵陣が消えたのを確認し、すぐにホーム側のプレイヤー達が突撃して、一気に森への進行を阻んでいた中隊の鬼達を一掃していった。


〈意外とあっさり片付いた〉


 同士討ちを狙えたのが大きかったとは言えど、被害ゼロに抑えられたのは大きい。


「今のうちに森まで伸ばして行くよ~」


 シュネーの掛け声でプレイヤーの皆さんも協力して水路を伸ばしていく。

 エーコーさんとゴーレム達が居てくれた御蔭で、すぐにエーコーさんの泉まで進めた。


「何とかここら一帯は無事な様でござるな」

「でも柵とかはボロボロだよ」

「よい、結界石がギリギリ保てていただけでも設けもんじゃ」


 祠に手を伸ばし、中を確認するエーコーさんの横顔は何処か安堵した様子だった。結界石を取り出すと、弱く輝いている拳サイズのクリスタルを大事そうに抱え込む。


〈とにかく新しく防壁は作っておいた方が良さそうですね〉


「うむ、悪いがこれ以上は結界の力は使えんだろう。結界石に力を戻すには暫し時間が掛かる。それまでは自分達でこの場所を守らねばならない」


「それじゃあすぐに取り掛かりましょう」


 ケリアさんの掛け声で、近くに居た人達が防壁の制作に取り掛かる。


 土属性の魔法や能力が使える人達は、ここまでやって来た嵩上げの要領で土の壁を作り出して、それをゴーレム達が押し固めていく。


〈このまま固めても……なんというか芸がないよね〉

「ん~? じゃあどうするのさ、ボクは何にも思いつかないけど」


 シュネーがあざとく聞いてくる。


 別に余計な事をする必要はないのだけれど、せっかく綺麗な場所なのに此処まで伸ばしてきた嵩上げの丘みたくなるのも、なんか違う気がする。


〈武家屋敷みたいに、攻撃とかしやすい様に壁を作ってみるとか?〉


 なんか皆の動きがピタリと止まった。


「それも、そうだな……此処から敵本陣は目の前って事になる訳だしな」


 ティフォが納得したように頷いている。


「せっかくの綺麗な場所を、武骨な丘にして柵を立ててくだけって言うのも、美しくないわね。どうせなら休憩場としての機能も良いモノにしたいわよね」


「そうでござるな、後々はこの辺は休憩場としても使われる訳でござろう」

「良いんじゃない? 快適にもなるし、戦いやすくもなりそう」


 皆がどんどんと賛同してくれたようで、そっちの方向に急遽方針が固まってしまった。


「お主らだけで納得するでない、なんじゃあそのブケだのウケとかいうモノは」

「そうだ、俺にも教えやがれ」


 木はエーコーさんが用意してくれるモノを利用して、ボウガさん達が直ぐに使いやすく加工を施してくれる。木の板でしっかりと補強していくと、何故か武家屋敷みたいな塀を皆で作り始めてしまった。


〈思い付きで言っただけだよ? そんなノリノリになっちゃって良いの?〉


 ただ面倒な工程が増えてしまっただけではないかと、思ったのだが、皆は特に気にした様子もなく「別に楽しいから」と笑顔だった。


「こういうものは楽しんだモノ勝ちよ」


 ケリアさんがウィンクして、楽しそうにしながら頭を撫でてくれた。


〈塀を造るのにちょっと時間が掛かるかも〉

「そうね、手の空いてる人は周りの警戒と、敵本陣の偵察に行って来てよ」


 ミカさんがそう声かけすると、すぐに何人かの人が動いてくれた。


「拙者が行ってくるでござるよ」

「私も行くよ~。お姉様に良い所も見せたいしね」


 敵本陣の偵察はアズミルとガウのチームが行ってくれるようだ。

 見回りは白い騎士さんと、ゴーレムテイマーさんの二人がリーダーを申し出てくれた。

 そんな話をしている間に、みるみると塀が完成していく。


〈流石に漆喰は用意出来ないけど、それっぽいモドキの代用板なら出来るかな〉


 木の部分に泉から汲んできた水で、少し灰など混ぜ込んだ泥を作って塗りたくる。


「なぜそんな事をする?」


 エーコーさんとボウガさんが僕のしている事が気になるみたい。


〈単に燃え難くしているだけです〉



 鬼達が火矢なんて使ってくるかは分からないけど、用心するに越した事は無いだろう。





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