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双子
本当に短すぎる短編。これを読んだことによって何も得られるものはないですが、暇潰しにでもどうぞ。
「「腹減ったぁー」」
お腹を押さえながら言うと兄の声と僕の声が被った。
「「お」」
「兄も」
「弟も」
「「お腹が空いたの?」」
うぅむ、怖いぐらいにハモるのが僕らの特徴。顔は全く似てないというのに言動全てが同じなのだ。
「「うん、空いてるよ」」
兄がキッチンから腹を押さえてやって来て笑った。
「だから、何か作ろうと思ったんだけど何も材料がなかったんだよ」
「じゃあ出前取ろうよ僕は」
「俺は」
「「ニラ玉納豆かけご飯が良い」」
兄も同じ気持ちだ。
「でも、出前でニラ玉納豆かけご飯ってないよな」
「多分ね、あれは兄の創作料理でしょ?」
「おう、そうだ」
兄は誇らしげに胸を張った。
「すぐに食べれる物が良いよね」
僕が提案すると兄は首を傾げて唸った。
「近くの牛丼屋はどうだ? あそこなら5分で注文したものが来るだろ?」
「お、それは良いね」
「だろう」
「うん、行くか」
僕らは同時に立ち上がり着替えて、牛丼屋に向かった。
そんな双子の兄との日常。




