幼女
「私を拾いなさい」
雨の中に段ボールで体育座りしている幼女が言った。
見間違いかと思って二度見したが小学校入ってない位の幼女は、まだそこにいた。
「聞こえてるの。あんたよ」
その幼女の目はしっかりと俺を捉えていた。
あんたと言われたが確認のために辺りを見渡したが残念ながら、誰一人と歩いていなかった。
面倒なことに関わりたくないのに……とため息つきながらも幼女の側に寄った。
「何ですか?」
「用件は最初から言っているし、この段ボールにも書いてあるでしょう。あなたはバカ?」
と、段ボールを見ると『私を拾いなさい。愚民共よ』と書かれていた。そんな精神でいったら拾われないっつーの。
「分かってはいるけどそんなことを言われて俺が拾うと思う?」
きょとんと目を丸くすると悟ったように、頬を赤らめた。
「………カは私のようね。仕方がないわ。男性に貰われるとなると処女まであげるのは当然のことよね」
処女って……ちょい待って。こんな幼女のは貴重かもしれないけど、これで貰ったら俺鬼畜じゃん。ヤらないよ!??
「ごめんね、何が当然の事だか分からないし。俺はそこまで悪い人間じゃないよ」
「そう、なの?」
そこでまたきょとん顔。え、そんなに俺鬼畜野郎に見えたの? かなり、傷つくんですけど。
「ああ」
「なら私を拾うわよね?」
「あ、ああ」
正直、失言をしてしまったと思った。しかし、雨に濡れた幼女は満面の笑みだったから、仕方がなく家に持ち帰る事にした。
この時の俺の精神状況は今思い返しても最高にクレイジーだったと、思う。
そんな感じで俺は幼女と同棲(笑)を始めて早1年がたった。家庭環境上、誰にも幼女を飼育していることをバレずになんとかここまでやってこれている。
「腹ペコだわ。ご飯」
「はいはい、餌ね」
俺が思っていた以上に、彼女は何もしないでペットよりも役立たずな何かになっていた。
食費を食い潰す動物なら、猫とか犬の方が可愛げあってまだ良い。
「違うわ、ご飯を食べたいと言っているの」
「ちゃんとペットらしくしてないと捨てるぞ」
「……悪かったわ。私の処女をあげるから許しなさい」
「そう簡単にあげようとするなって。てか、お前自分の年齢理解してるのかよ」
学校に行ってはないが小学生位だろう? そんな子の処女貰ったら俺は、未成年でも犯罪者の仲間入りになるかもしれない。
「18よ」
18か。俺よりも年上じゃんか。……って。
「へえ。…………ええ!? 嘘ついてるだろ! どう考えても小学生だ!」
「嘘なんてついてないけど」
しらっと幼女に似た俺より年上の女が言ったが、大人びた発言と容姿含めてもそいつは小学生より上には見えない。
幼女だと思っていた人間は幼女ではなかったのだが、幼女にしか見えないから幼女として扱う事にした。(もはや何を言っているのか自分ですら分かってない)
そんな幼女(?)な彼女との日常。
イラストは『兄妹』同様素敵すぎる紳士様に描いていただきました。匿名希望さんですので、名前は伏せさせていただきますが一つ説明する点と言えば『本当に優しい人』ということです。




