1何の冗談ですか?
初投稿です。気長にお付き合いいただけると嬉しいです。
目を開けたら、森でした。
「・・・んなアホな。」
森ってなんや、森って。
落ち着け、落ち着けあたし。
えーっと、さっきまで確かー・・・
「・・・あー、そうやった・・・。」
思い出した瞬間、体に激痛が走る。
ああ、もう。忘れたままにしとけば良かった。痛くて、動けんし。
「えー・・・、どうしたらええのん、これ。」
狼さんに囲まれているという自分の状況に呟きをこぼす。うわー、死んだかな、コレ。
とりあえず、これだけは言わせて。
「・・・あたし食べて、お腹壊しても知らんからな!」
言いたいことは言った。お前らなんか食中毒にでもなったらえんや。
あたしは、毒素を生成するつもりで呪いの言葉を心でつぶやきながら、目を瞑ったー・・・
キャインッ!
この場に似合わない可愛い声が聞こえ、あたしは目を開けた。
逃げていく狼の後ろ姿と、人の後ろ姿。
・・・人?いつの間に?
てか、もしかして、もしかせんくても・・・
「・・・助けてくれたん?」
あたしの声を聞いて、こちらを振り向いた人は、あたしを一瞬だけ瞳に写し、倒れた。
「って、えぇ⁉倒れ・・えぇ⁉だ、大丈夫ですかー⁉」
立花ひなた、18歳。
なんか色々ありすぎて、頭おかしくなりそうです。まじで。