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85 専用武器

ゴブリンは1匹が燃え尽きたことで更に警戒度を高めたのか、ありがたいことに一斉に襲って来ることはなかった。

正直、普通のおっさんである俺に素でゴブリンを複数同時に相手にすることなんか出来っこない。


「ギャギャギャギャ」


この剣当たらなくても炎が残像のように尾を引き威嚇効果は十分なので、一撃必中を狙う必要がないのは本当に助かる。

素人の俺がそうそう当てれるもんじゃない。

必死でゴブリンの攻撃を避けながら剣を振るう。


”すげえ、修太朗が舞ってる”

”これがリアル剣舞”

”こんな華麗なゴブリン狩り初めて見たかも”

”修太朗あんたスゲええ。魔法もスゲえが剣もすげえ”

”最強、最強、最強、最強”

”修太朗様。私も恋の炎で燃やして~”

”ば~妊グ~”


炎の残像効果もありゴブリンも距離感をはかりづらいのか何度か振るうと俺の素人剣術でもゴブリンに掠ることはできた。

そして掠る事さえできればそこから燃え上がってゴブリンは消滅してくれた。

この剣すごい。

支給されていたセイバーギアも凄かったけど、この錆びた剣もそれに負けないくらいすごい。

これだったら、新しく買い替えなくてもよさそうだ。

まだ、初任給も出る前だしそれだけでもすごく助かる。

いや、だけどこれだけすごい剣だと返さないといけなくなるかも。

そんなことが頭を過ったけど、ゴブリンに集中だ。


「おりゃ、ふっ、はっ」


この感じ、以前テレビで見たファイアーダンスっぽいな。

ゴブリンの数も減ってきて、少し余裕もでてきた。

炎の剣を、どんどん振るいゴブリンを倒していく。


「ふ~っ、おわりました」

「りんたろ~すごい、すご~い」


ヒヤヒヤものだったけど、燃える剣のお陰で、どうにかゴブリンの一団を倒すことに成功した。

それにしても、完全にイレギュラーだったけどこの剣で戦う時は『ギリスマティ』の重ね掛けは必須だ。

凜はすごいと褒めてくれるけど、たまたま上手くいっただけで、結構危なかった。


「修太朗さん、すげえっす。なんすかあれ。修太朗さんなんともないんすか?」

「え~っと何がですか?」

「魔力吸われませんでした?」

「あ~ちょっとそんな感じはありましたけど、大丈夫でした」

「ちょっと……あれがちょっと? マジか……」

「修太朗さんですから。その剣はまず間違いなく魔法剣です。それも属性なし。おそらく使用した魔法に合わせて属性が変わる魔法剣でしょう」

「湊隊長、属性なしってすごくないっすか? 大体魔法剣って一属性ですよね。炎の魔剣サラマンダーとかより全然すごいんじゃ」

「いえ、大仁田くんがそうであったように、消費される魔力量が普通では無さそうです。確かに強力ですが、あれを使いこなせるのは限られた魔法使いだけ。おそらくは修太朗さんとホーリートゥエルブくらいでしょう」

「湊隊長は?」

「無理でしょうね。可能であってもごく短時間。武器としては使い物にはならないでしょう」

「それじゃあ、実質修太朗さん専用?」

「そうなりますね」


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