表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

63/193

63 花岡凛太朗?

「おかわり~」

「ちょっと飲み過ぎてないですか?」

「だいじょ~ぶ、だいじょ~ぶ」


なぜか、俺から連想して飲みたくなったそうで、凜がウィスキーのロックをどんどん空けていく。  

これでもう5杯目だろうか。

凜がお酒に強いのはわかってるけど、すだち酒より濃いしさすがに飲み過ぎなんじゃないだろうか。


「しゅうたろ~、一緒に猫飼おうよ~。凜太郎とかよくない~? 花岡凛太朗~」


花岡凛太朗? 猫の名前か? なんで花岡?


「犬はきら~い。犬こわすぎ~」

「なんで怖いんですか? なにかあったりしたんですか?」

「ありました~。でも、まだないしょ~」

「ないしょですか?」

「そう。ないしょ~。ほら、凛太朗ももっと飲んで~」


凜、俺は修太朗。凜太郎じゃないです。猫じゃないです。人間です。

これは、結構酔ってるんじゃないだろうか。

それからも凜のペースは変わらず、ついに10杯目となってしまった。


「凜、さすがに飲みすぎですよ。そろそろ終わりにしましょう」

「え~もう一杯頼んじゃった~。もったいな~い」


いつの間に頼んだんだ? それにしてもさすがに飲み過ぎてる気がする。


「もう、控えた方がいいですよ」

「え~このSDG‘Sの時代にもったいな~い。そうだ~私の代わりにりんたろ~が飲んで~」

「俺ですか?」

「そう、お酒もったいないでしょ~」


凜と話してるうちにテーブルには十一杯目のウィースキーのロックが運ばれてきてしまった。

凜はこれ以上飲むと危険な感じもするし、俺が飲むしかないか。

ウィスキーなんかいつ以来だろうか。

少なくともこの十年飲んだ記憶はない。

ウィスキーのグラスを手に取って口へと運ぶ。

うっ、きつい。

のどが焼ける。

これはちびちび飲んだら無理だ。

覚悟を決めて一気にあおる。


「ガハッ、ごほっ、ごほっ」

「りんたろ~大丈夫?」

「大丈夫です。それじゃあ、もう帰りましょうか」

「うん、わかった~」


お会計を済ませて、外に出るまではよかった。

外に出た瞬間一気に来た。

そもそも、ほろ酔いだったところにウィスキーを一気にあおり歩いたせいで回る。

アルコールと一緒に視界が回る。

俺のアルコール分解酵素が全く役目を果たす気配はない。


「りんたろ~?」


やばい。凜を送らないと。せめてタクシーを拾わなきゃ。

かなり酔ってる凜を一人にするわけにはいかない。

だけど、回る。

視界は回るのに、頭が上手く回ってくれない。

足がふらふらする。

ダメだ。完全に酔ってしまった。

ぼ~っとする。

あれ? 誰かが支えてくれてる? 

ああ、凛か。

ふわふあする。


「りん……どこ……タ…………ね」


凜が何かしゃべりかけてくれてるけどよく聞こえない。

とにかく、凜をタクシーに……。


読者の皆様へお願い】


いつもありがとうございます。

もうすぐ、ストックが切れます。皆さんの応援が続きを書く力になります。

続きが気になった方は是非ブックマークとスクロールして下部の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にお願いします


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i947131
― 新着の感想 ―
[良い点] これは・・・朝チュンフラグ!? [気になる点] 状態異常を回復する魔法は無いのですかね? もしくは抵抗力を上げるバフ効果のある魔法とか、全属性なら全ての魔法が使えそうなのに。 [一言] 酒…
[一言] やっちまったな(;´Д`) お持ち帰りされちゃったか………
[気になる点] 酔わせて持ち帰りとか女がやったからって印象は良くなりませんよ 一気に気持ち悪くなったわ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ