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28 魔法の盾

「花岡さん、またホーンラビットです」

「わかりました。私が前で押さえます。みなさんは魔法でとどめをお願いします」

「「「はい」」」

「この盾は、すべてを護る絶対の擁壁。あらゆる敵を弾き、我に光の加護を授けよ。我は拒絶し我は決意す『マジックシールド』」


俺の目の前に薄い水色に光る魔法の盾が現れる。

不可侵の盾『マジックシールド』を発動するのは俺の役目だ。

これを抜かれたらみんなに危害が及ぶ。

慎重にコントロールしながら、少し多めに魔力を込める。

ホーンラビットがその額に生えた角で何度も魔法の盾に突進してくるが、盾が崩れる様子はない。

さすがは魔法の盾だ。

モンスターの攻撃をものともしない。

後方から三人の攻撃魔法が飛んできてホーンラビットを消し去ることに成功した。

さっきより、スムーズに倒せた。


「オッサン、俺やることないんだけど」

「えっ? 陣内くんがやることないってことは、危険がなかったって事だから」

「まあ、そうなんだけど」


陣内くん若いな。


「次からは、漏れた敵は陣内くんがお願いします」

「わかったよ」


陣内くんの気持ちもわからなくはないけど、女の子もいることだし安全第一だ。

陣内くんだって何かあれば、奥さんが悲しむことになるんだから。


「ねぇ、ねぇ。『マジックシールド』ってあんなだっけ」

「学校で試したときはもっと小さくて薄かったと思う」

「そうだよね。花岡さんのって。前面をほぼカバーしてるしなんか頑丈な気がする」

「花岡さんですから。普通とは違うんだと思います。でも、そのおかげで私達も安全だし」

「たしかに。安全感というか、花岡さんいるだけで安心感がすごいよね」

「わたし花岡さんと同じチームで良かった」

「それ言えてる。カッコいいし」

「うん、大人って感じ」

「仕事の出来る人って感じするよね」

「間違いないよ」


後衛の三人が何か話し込んでるようだけど、上手く倒せたし、連携の確認でもしてるんだろう。

やっぱり上手くいった時こそ見直しは大事だからな。


「オッサン、このダンジョンってホーンラビットしか出ねえのか?」


試験官の方に目線をやるが反応はない。


「どうだろうな。まあ一階層だしそんなに強いモンスターは出ないのかもしれないな」

「まあ、試験はその方が助かるけど」


普通に考えて、実戦経験のないこのタイミングでそれほど強いモンスターが現れるダンジョンに放り込まれるとは考え難い。

ダメもとで試験官に尋ねてみたけど、当然答えてもらえることはなく完全無視されてしまった。

すこしくらい話をしてくれてもいいんじゃないかとも思ったけど、職務に忠実なのだろう。

気を取り直し、目的地へと向かう。


「別所さん、あとどのくらいかわかりますか?」

「マップを見る限りだと、あと半分くらいじゃないかな」


 時計を確認すると、ダンジョンに入ってから一時間ほどが経過しているので、結構順調にきてるな。


「予定通りですね。残り半分、気合を入れて頑張りますか」


そこから、目的の場所までは特に変わったこともなく順調に進むことが出来た。

途中、ホーンラビットと何度か戦闘となった。

複数、現れた時はマジックシールドに込める魔力を増やしてカバーする範囲を広げて対応すれば問題なく倒す事が出来た。


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