マッチポンプ
書籍作業が重なり更新ペースが落ちてしまいましたが、最初の山場は超えました。
そのうち発売日が決まると思います。
よろしくお願いします。
「いい感じですね〜。#ピカピカ花岡修太朗がジャパントレンドにリアルタイムで入ってきてます」
「さすがはりんたろ〜」
「同接数も伸びてますよ。これは期待できますね」
ギリスマティを発動してから2時間くらい経過したんじゃないだろうか。
結論から言うと快適そのものだ。
もう、悪い足場も全く苦にならず普段のウォーキングと変わらないレベルで歩く事が出来ているし、出てくるモンスターもそのまま斬り捨てるだけなので6階層の探索は快適そのものだ。
5階層の砂地にあれだけ苦労したけど、これなら5階層もサクサク進む事ができる気がする。
もっと早く気づけばよかった。
「隊長〜暇っす」
「いい事じゃないですか」
「まあ、それはそうなんですけどアレって大丈夫なんすか?」
「今のところ問題ないと思いますよ」
「もしかして集魚灯的な効果もあるんすかね」
「今まで戦闘時以外で使っているのを見た事がないので何とも言えませんが、明らかに数が多いですね」
「やっぱそうですよね。あれだけ光ってたらモンスターにも良く見えそうじゃないっすか? 絶対ターゲットになってますって」
「まあ、そういう事もあるかもしれませんが、どのみち修太朗さんが倒してくれていますから」
「そうなんですよね〜。自分で集めて自分で倒すって一種のマッチポンプじゃないっすか?」
「桜花ちゃん、視聴者の反応どう?」
「珍しい絵なので反応いいですよ」
6階層は、5階層と比較してもモンスターのエンカウント率は高めのようだ。
この2時間ですでに何回か交戦を重ねているが、モンスターの出現する数もペースも明らかに6階層の方が多い。
数は多いけど幸いにもそこまで苦戦する事なく進む事が出来ている。
そして運良く魔石も一個ドロップされたので、凛と桜花さんは大喜びしてくれていた。
「やっぱりりんたろ〜ドロップ率たか〜い。前世でしっかり徳を積んだのかも」
「いや、徳をとか関係ないと思うけど」
「今世でもいっぱい積んでそうだもんね」
「普通だと思うけど」
“ピカピカ修太朗が強すぎる件”
“ちょっと画面が光りすぎてて画面も強い“
”輝度調整必須。落としてみるとちょうどいい“
”もう2時間以上光っぱなし。なんか無敵タイムっぽい“
”これすごいんだけど、こんなの見たことない“
”それはそう。だって修太朗しか無理だから“
”ほんとに? 試しに大仁田あたりが真似してやってみてくれんかな“
”普通にやったら魔力切れ起こす“
”案外出来たりして“
”いや、それはない。修太朗がおかしいだけ“




