ピカピカ
非モテサラリーマン 花岡修太朗の2巻発売が決定しました。
現在作業中なので、もうすぐ発売日が決まるのではと思います。
そしてコミカライズも決定しました。
まだ詳細は何も決まっていませんが、今から修太朗の活躍が楽しみです。
これも読者の皆さんの応援のおかげです。
これからもよろしくお願いします。
”なんかおかしくね?”
”ずっと光ってる”
”気にするな。気にしたら負けだ”
”魔法って使ってると魔力減るんだよな”
”俺、戦闘以外で魔法使ってるの初めて見たかも”
”これが正しい使い方”
”そんなわけない。修太朗オリジナル”
”数百年、数千年培われた魔法という概念をぶち壊す修太朗”
”さすが世界トレンド一位の男”
ロックリザードと戦った時に気づいてしまった。
あれほど歩くのに苦労した岩場を『ギリスマティ』で強化すれば難なく走れた。
つまりは、常時『ギリスマティ』で強化していれば6階層の移動も苦にならないのではないか。
魔法を使えば当然魔力は減る。
だからこそ魔法の発動は戦闘時に限られる。
そう、思い込んでいたけど、日にもよるけど一日ダンジョンに潜って実際に戦っているのは30分から1時間程度だろう。
つまり、普段でも最大1時間程度は魔法を発動していることがあるという事だ。
仮に8時間潜ったとして、常時『ギリスマティ』を発動した場合、いつもの8倍魔力が必要となる。
逆に言えば8倍の魔力があれば、『ギリスマティ』を常時発動しても問題ないという事だ。
完全に盲点だった。
俺の魔力は999。
50が標準だったとしておよそ20倍。
全く問題なく使える。
「古今東西の英霊よ、気高き、その力、その魂、その権能を我に示し、敵なるものを打ち倒す英知を授けたまえ『ギリスマティ』」
効果が切れる度にかけ直せばいいだけ。
念のため込める魔力は少なめで。
常時使っていれば、魔法の練習にもなる。
これってすごい発見なんじゃないだろうか。
おっさんのダンジョン踏破能力を一気に引き上げる裏技。
気付いた自分を褒めてやりたいくらいだ。
「湊隊長、まじっすか」
「さすがにおどろきましたね」
「あんなのありですか? 見たことないっす」
「まあ、しゅうたろうさんですから」
「いや、いや、いや、ずっと光ってて眩しいっす」
「大仁田くんもよく光ってるじゃないですか」
「あれは戦ってる時っす」
「いい絵が撮れてますよ~これはまた話題になりそうです。みなさん#ピカピカ花岡修太朗でお願いします」
「桜花ちゃん、遊んでない?」
「いえいえ、これも立派なお仕事ですから」
うん、調子がいい。
実際にやってみると想定以上だ。
走るわけじゃないから燃費も低めだし、自然回復もある。
そんな機会はないだろうけど、やろうと思えば24時間発動してても大丈夫そうだ。
冗談抜きで魔法って何でもありだな。
やっぱり『ギリスマティ』ってすごい。




