6階層
今月、来月と締め切り等々追われており更新が滞りがちになりますがご容赦を。
さぼっているわけではありません。
近所の本屋さんに2冊あった非モテサラリーマンが無くなっていた。
誰か買ってくれたんだろうか。
そうだといいな。
おそらく配慮からだろう、本来なら俺が陸人さんのすぐ後ろに立つべきところを湊隊長がその役目を変わってくれている。
俺はその後ろ真ん中に陣取り、ほぼ前の2人のフォローに回る形となった。
「その翼は敵を裂き、その吐息は空を穿つ。幾千の刃を纏いしその気高き咆哮を敵に示せ『ウィンドスピア』」
当然魔法による間接攻撃中心となる。
ただ、後方から、前方の2人を巻き込まないように敵だけを捉えるのはそう簡単ではない。
調子に乗って出力を上げてしまう事だけは避けなければならないので、とにかく冷静に。
そして全体を把握する俯瞰的視点が必要だ。
前で何も考えずに突っ込むのとは全く違う
最後尾からは凜からも同じく魔法でフォローが入る。
「その羽は刃。数多の敵を切り裂く。我が前に立ち塞がる敵を斬れ。『ウィンドカッター』」
凜の放った風が、陸人さんの前方のモンスターを断つ。
「うおおおおおおお!」
陸人さんがタイミングを合わせて戦斧でモンスターをたたき斬る。
俺以外のメンバーは阿吽の呼吸ともいえるタイミングでモンスターを倒していくが、俺は明らかにそうではない。
もちろん魔法を放てばモンスターにダメージを与える事は出来ているが、前衛の2人と連携が上手くとれているとはいいがたい。
それでも、前の2人の力で大きな問題なく5階層を進んで行く。
後ろに立たせてもらうと、後藤隊のレベルの高さを再認識させられる。
「どう? りんたろ~もう落ち着いた?」
「ああ、おかげさまでもう問題ない」
「修太朗さん、もうすぐ6階層です。いけそうですか?」
「はい、前でもいけると思います」
「わかりました。それでは5階層を抜けたら私と交代しましょう」
「わかりました」
そこから何度か戦闘を重ね進んで行くと6階層に到達した。
ここが6階層。
6階層には5階層にあれほどあった砂はなくなっていた。
あるのは岩場。
ざらざらとした岩肌。
起伏のある岩が地を覆っていた。
奇岩とでもいうのだろうか。
砂漠も歩き辛くはあったけど、この階層はそれ以上かもしれない。
平坦な個所を探す方が難しい。
足下を確認しながら進んで行く。
「もしかしてこの階層はずっとこれですか」
「そうですよ」
もちろん予備知識としては持っていた。
防衛機構はいきなり初見で放りだされるようなブラックではない。
なので、映像でも確認はしていた。
ただ、この場に立つと平面で映っていた足場の状態と実際が乖離している。
歩き辛い。
気を抜くと足をくじいてしまいそうだ
おまけに結構険しい。
日頃のウォーキングが無駄なんじゃないかと思わされるほどには。




