表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

168/194

流れる時代

俺は約束通り翌日も道場へと来て素振りをしている。

たかが素振り、されど素振り。

魔力を纏わせ、途切れる事なく木刀を振り下ろす。

簡単なようで、なかなかに難しい。

完全に止まった状態なら問題ないが、身体を少し動かすと格段に難度が上がる。

案外、ダンジョンで役に立つのでないだろうか。

それにしても……。

平日だからなのかもしれないけど昨日も、今日も俺1人だけだ。

マンツーマンでみてもらえているので言う事はないけど、大丈夫なのかと心配になってしまう。


「花岡くん、契約してもらったからぶっちゃけるがこの時勢難しいんだよ」

「はぁ」

「ここが子供も習える道場なら良かったんだが、一撃必殺を旨とする南辰示現流、今の時代親が子供に習わせるか? ないな」


確かに子供が習う流派ではないかもしれない。


「同じく女性もない.ただなぁ、意味はあると思うんだよ。ちゃんと習えばゴブリン程度ならヤレる。私ならオークでも問題ない。護身の為にはいいと思うんだがなぁ」

「茂田さんは、魔法は?」

「残念ながら使えない」


魔法が使えない素の状態でゴブリンやオークを倒せるというのは普通にすごいのでは?


「昨日は聞きそびれたが、花岡くんが南辰示現流を習う目的はなんだ? 誰かそういう相手がいるのか?」

「そういう相手ですか?」

「ヤリたい相手だよ」

「ヤリたい……いえいえちがいます」

「なんだ、違うのか」」

「モンスターを倒すためです」

「モンスター? もしかして花岡くん防衛機構の」

「そうです。新米ですが」

「そうか、そうか.それは健全で何よりだ」


さっきの質問は……。

深く考えない方がいいんだろうな。


「花岡くん死ぬなよ」

「はぁ」

「うちの生徒でもいたんだ。防衛機構の人間が」

「そうなんですか」

「なかなか筋が良かったんだが、死んだよ。ダンジョンでな。今でも悔いが残る。もっと鍛えてやっていれば死ぬ事はなかったんじゃないかと。そうか防衛機構か。それは鍛え甲斐があるな」


そこから茂田さんに火がついたのか、訓練の強度が上がった気がする。

終わる頃には汗だくになってしまっていた。

マンツーマンなので休む暇がなかった。

ありがたい事だけど運動不足の俺にはかなりハードだった。


家に戻り、シャワーを浴びてレモン酎ハイを手にする。


「あ〜〜うまい」


いつもとは違ったうまさがある。

最近控えていたけどこれだけ運動したんだから今日は2本飲んでも大丈夫だろう。

運動した後の酎ハイってなんでこんなに美味しいんだろうか。

頑張った自分へのご褒美だ。

スマホを確認すると凛からお誘いの連絡が入っていたが、もう既に飲んでしまったしこの状態で今から出るのは難しい。

所用があるのでまた今度誘って欲しいと返信しておいた。

4/18日発売の非モテサラリーマン。

Amazon、bookwalkerさん等で予約受付中です。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i947131
― 新着の感想 ―
りんたろー呼びだからアレかと思ったがちょっと似てるなw 女性陣は思ったよりもかわいい感じで何より、全員同じカラーリングの制服じゃ無いんですね。 それとも配信映えするように同じ材質のインナーや一部の共…
修太朗さんちゃんとイケオジですね、生え際の白髪がメッシュっぽくて格好いいです ですが装備が大魔導士というよりも魔王チックwこれって防衛機構の正式装備なんでしょうか? しかし…凜ちゃんSUGOI DEK…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ