役回り
年末年始を作業にかまけて、更新を飛ばしてしまいましたが今年も頑張って投稿を続けたいと思います。
よろしくお願いします。
世界防衛機構東京本部の一室
「いや~実際危なかったですよ」
「危ないも何も目的を果たせてはいないようだが?」
「お言葉ですが、うちの隊員も一人死んでますからね? 俺もヤバかったですから。俺は何にも悪くないですよ? そもそもあれ、俺をきちんと認識してくれてたのか怪しいもんですね」
「いや、寧ろその程度で済んでしまったことが問題だろう。腐ってもキングだぞ?」
「まあ、そうかもしれませんけど、花岡さんがやっちゃいましたからね~」
「…………」
「向こうさんも読み間違えたんですかね~」
「オーガロードにオーガキングまで出てきたんだ。完全にしとめるつもりで寄こしただろう」
「いや~大魔導士ですか。なかなかすごいですね。間近で見ましたけどもしかしてあなたよりも強かったりして」
「井上、言葉が過ぎるぞ」
「いやでも、オーガキングがあれですよ? あなたならやれますか?」
「オーガキング程度今でもやれるに決まってるだろうが」
「それは失礼しました」
「それにしてもまた厄介なことになった」
「あちらさんがこのままでは収まらないでしょうね」
「2回目だ。機嫌を損ねただろうな」
ふ~~っ
椅子に腰かけた男がタバコの煙を口から吐き出す。
「タバコはやめた方がいいですよ。健康に障ります」
「この年で今更だろう」
「まあ、そうかもしれませんがね」
「タバコくらい好きにさせてもらわんとあいつらの相手なんかやってられんのだよ」
「心中お察しします」
「これでまた被害が増えるな。次は何を送ってくることやら」
「いっそ毒でも盛りますか?」
「そんな足がつくような真似できるか。あくまでもやるのは向こうの奴らだ。こちらは無関係だ」
「わかってますって。できれば俺の隊は外してほしいですけどね」
「ふん、これも仕事だ。それで花岡はどうだった?」
「それ聞いちゃいます? あれはヤバいでしょ。戦い方は完全な素人ですよ? 観たと思いますけどそれでオーガロードもキングも瞬殺ですよ? そんなの出来るのはあなたたちくらいのものでしょう?」
ふ~~っ。
男が険しい表情で左手の親指と人差し指を使い眉間のあたりを揉む。
「花岡か……また邪魔をするか。嫌な名前が出てきたものだ」
「あれ? お知り合いでしたか?」
「知らん。あんな若造はな」
「で、どうなりますかね」
「またあっちから連絡があるだろう。それからになる」
「それじゃあ、それまではしっかり休ませてもらいますよ。働き過ぎると過労で死んでしまいそうですから」
「どの口が言うんだ」
「いや~、これでも命がけなんですからそんな厳しい事を言わないでほしいな~」
「しっかりと役目を果たせ」
「わかってますよ。嫌な役回りだ」




