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第9話 再開、モブパーティー


 「受付嬢の子には申し訳ないことをしてしまったな・・」


 俺はマルクとガルバンを探した。

 ギルド内を歩いていると見覚えのある顔が3つ。


 (やべっ!俺が追放されたモブパーティーだ!!)


 一瞬目があったが俺は瞬時に背を向けた。

 すると肩をポンと叩かれた。

 ゆっくり後ろを振り返るとモブパーティーの魔法使いであるベラが満面の笑みで立っていた。


 「どこかで見た顔だと思ったら最低ランクのクソザコ野郎じゃないの~」

 「あ、あぁ久しぶり~・・」

 「あんたこんなところでなにしてんの~?受付の方から出てきたけど、まさか身分偽ってCランクとかのパーティー募集したりしてないでしょうねぇ?」

 「そ、そんなわけないじゃんかぁ~」

 「ま、確かにそうね。参加するならまだしもパーティーの申請はギルドカードの提出が求められるものね」

 「そうそう!」


 ベラは募集掲示板を見に行った。

 掲示板の前はなぜか人がたくさんいてザワついていた。

 大丈夫、まだ申請中だから掲示板には載っていないはずだ。


 「はぁ~!?!?」


 ベラは掲示板の紙を一枚剥がして俺のところに持ってきた。


 「なによこれ!!!!」


 ベラが持ってきた紙は俺がさっき提出した勇者パーティーの募集だった。


 「え、なんでもう!?」

 「あんたがAランクですって!?」

 「ま、まぁな!ごめん実はAランクなんだ」

 「あり得ないわよ!!しかも杖なんか持っちゃって魔術師って・・バカにするのもいい加減にしなさいよ!」


 ベラはカンカンに怒っていた。

 隣のふたりもカンカンのベラを止められず、呆然としていた。


 「あんた受付嬢脅したり卑怯なことして申請したんでしょ!」

 「ぎくっ・・」

 

 これに関しては図星だ。


 「いいわ!今から受付嬢のところに行って真実を確かめてやる!」

 「やめろ!それはまずい!」

 「やっぱり嘘じゃない!!」


 ベラが受付に行くのは色々まずい。

 俺のランク詐欺がバレるのもあるが、受付嬢の子も立場が危うくなってしまう。

 脅したうえにこの仕打ちはあんまりだ。


 「わかった!それなら俺がAランクだってお前らに証明すれば良いだろ?」

 「証明できるならしてみなさいよ!ギルドカードでも見せてくれるの?仮にAランクだとしてもわたしたちのパーティーに身分を隠して入ったことには変わり無いんだからね!」

 「ギルドカードは事情があって見せることはできないが・・実力で見せてやるよ」


 俺はモブパーティーを連れてギルドの訓練場に向かった。


 「かかってこい」

 「いいけど私たちCランクだから3人でやらせてもらうわ!本当にAランクならそれでも勝てるでしょ?」


 自信満々のベラにロイは言った。


 「なぁベラ、もし本当にフィンがAランクだったら俺たち怪我じゃ済まないかもしれないぞ・・?」

 「大丈夫よ!あんなやつがAランクなわけないじゃない。ボコボコにしてやるわ」


 それを見ていたノアはずっと黙っていた。


 「行くわよ!!サンダーアロー!!」


 ベラは杖を振り下ろし中級魔法であるサンダーアローを放った。

 俺に雷が降り注いだ。


 「バリア」


 俺は下級魔法のバリアで防いだ。


 「なによ、ちょっと硬いくらいで得意げな顔しちゃって!あんた達も攻撃しなさいよ!!」

 「あ、あぁ!」

 「・・・」


 「ジャイアントソード!」


 ロイの大きな剣が空に出現。


 「バイス」


 ノアのバフ呪文。剣の大きさが倍になり、攻撃力があがった。


 「ロックフォール!」


 空に出現した大きな岩が剣の上から落とされた。


 ドーンッ!!


 大きな音とともに砂煙が周囲を包んだ。


 「アハハハハハッ!!これは死んじゃったわねぇ」


 少しして砂煙が消えた。


 「え、なによあれ・・・」

 

 俺は下級魔法のバリアを分厚くして防いだ。


 「終わったか?」

 「あなた、なによその呪文・・」

 「下級魔法のバリアだけど」


 ベラは膝から崩れ落ちた。

 ロイも戦意喪失していた。


 「メテオ」


 俺はノア目掛けて上級魔法であるメテオを放った。


 ババババババーーーンッ


 「特級魔法 アイギスの盾」


 巨大な盾が出現して俺のメテオを防いだ。


 「やっぱりな」

 「なんでわかった?」


 ノアは不思議そうにこちらを見ている。


 「だってお前が怪我したところ見たことないもん」

 「それだけ?」

 「あとその腰に付けてるやつ、あ、今特級魔法で壊れちゃったか、それ大き過ぎる魔力を制御する魔道具だろ」

 「こんなもの知ってるんだ、大昔に使われてた魔道具だから誰も知らないと思ったのに」


 ルイが俺のために用意したもう一つの魔道具もこれだった。

 (それと2週間以内にこの街に入ったヒーラーってので信憑性が増したんだけどな・・)


 「あーあ、ばれちゃった」


 メテオの音を聞きつけてマルクとガルバンがやってきた。


 「なんだ今の音!っておいフィン!!そんなところでなにやってんだー!!」

 「おぉ、ふたりとも!ヒーラー見つかったぞ〜」

 「ヒーラーってそこのお嬢さんかい?」


 マルクは珍しく目がキラキラしていた。


 「あぁ、こいつがSランク回復術士ノアだ」

 「ノアちゃんか、勇者パーティーへようこそ」


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