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第8話 いざ、冒険者ギルドへ

 朝になり、俺は中央広場へ向かった。


 「おはよう二人とも!」


 マルクとガルバンはもう来ていた。


 「おう!なんか機嫌良さそうだなフィン!」

 「まぁな、というかヒーラーを探すったってどうやって探すんだ?」

 「こればっかりは聞き込みだな」


 俺たちは色々な店や通行人に話しかけたが、何ひとつ手掛かりを得られなかった。


 「全然見つからないね」

 「そうだな、この街の出身とかではないのかな?」


 ひとまず近くの喫茶店でご飯を食べることにした。


 「そういやふたりともいつからこの街にいるんだ?」

 「んーそうだなぁ、半年前くらいかな」

 「は?」


 マルクの言葉に俺は唖然とした。


 「半年間もこの街で仲間探してるってこと?」

 「半年前にこの街に来て、2週間前急にこの魔力サーチャが光ったんだよねぇ」

 「ん、それまでこの街でなにしてたの?」

 「んー酒女賭け事」


 初日にガルバンがあんなに怒っていた理由が分かった。

 ダメだこの勇者。


 「ガルバン、お前も大変だったんだな・・」

 「やっと俺の大変さをわかってくれたか、友よ・・」

 「ん、2週間前って言うと・・」


 ちょうど俺がこの街に来たタイミングだ。

 ということはヒーラーより俺の方が先にこの街に来たということか。

 こいつらは2週間前にSランク冒険者がこの街に来たと思っているが、昨日この街に来た可能性もあるということだ。


 「なぁ、冒険者ギルドは行ったか?」

 「そういえば行ってないな」

 「Sランクだって一応冒険者だ。勇者パーティーとしてパーティー募集をかければくるんじゃないか?」

 「それだ!でかしだぞフィン!!」

 「なんで今まで気付かなかったんだよ・・というかSランク冒険者はみんなギルドカードを持っているんだからギルドに問い合わせてSランク冒険者の情報教えてもらったりできないのか?」

 「あぁ、それはできない。冒険者ギルドは秘密主義らしくてな、どこの国にも情報を渡さないみたいなんだ」

 「そうゆうことか」


 俺がすぐに見つからなかったのも冒険者ギルドのお陰だったのか。

 俺たちは冒険者ギルドへ向かうことにした。


 冒険者ギルドへ着き、扉を開けると100人くらいの冒険者がいた。

 パーティー募集のために受付へ向かった。


 「冒険者ギルドへようこそ!今回はなんのご用でしょうか!!」


 受付嬢は子どもっぽい女の子だった。


 「パーティー募集をかけたいんだけど」

 「承知いたしましたです!ここに現在のパーティーメンバー、募集したい役職、ランク帯と活動内容をお書きくださいです!!それと皆さまのギルドカードを拝見させていただきますです!」

 「あ、ありがとう」

 (まずい、俺のランクがばれちまう・・!)

 「なぁ、手続きは俺がやっておくからマルクとガルバンはギルドの中見てこいよ!」

 「え、なんで?」

 「いやーこのギルドは沢山冒険者がいるからもしかするとヒーラーいるんじゃないか?」

 「たしかにそうだな。よし!行くぞマルク!」

 「えぇめんどくさいよー」


 マルクはガルバンは俺にギルドカードを渡し、渋々ヒーラーを探しに行った。

 そして俺は渡された申請書に詳細を書いた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 パーティー募集


 メンバー:

  マルク 役職 勇者 Sランク

  ガルバン 役職 戦士 Sランク

  フィン 役職 魔術師 Aランク


 募集メンバー:

  回復術師 Sランク


 活動内容:

  魔王討伐


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 (これでよしっ・・)

 「これで良いか?」


 記述した紙を渡すと受付嬢は5秒程停止し、騒ぎ出した。


 「ぎゃー!!勇者パーティーだったのですか!?」


 その声を聴いた他の受付嬢や周りの冒険者達がざわつき始めた。


 「シーッ!!大きな声で言わないで!!」

 「し、失礼いたしましたです!!」

 「はいこれ、ギルドカード」

 「は、はい!確認させて・・・あなたもSランクですか!!しかも魔法剣士です!!」

 「だーかーら静かにってば!!」

 「ご、ごめんなさいです・・でも申請書にはAランクって・・」

 「さっきの二人と募集するヒーラーには俺がSランクってこと隠したいんだ。Aランクってことにしといて」

 「それは虚偽の申請になってしまうのでできないのです!」

 「そこをなんとかッ!」

 「ダメです!!」

 「ふーんいいんだー、じゃあ上の人呼んでくれる?」

 「上の人ですか!?読んでもルールなので結果は変わりませんです!!」

 「違う違う、君に僕の個人情報を人が大勢いる場所で叫ばれたってクレーム入れるんだよ」

 ニコッ


 秘密主義のギルドでこんなクレーム入れられたらクビ確定だろう。


 「あ、あ~、ギルドカード良く見てみたらAランクの魔術師でしたッ」

 「もーしっかりしてくださいよ受付嬢さーん」

 「し、失礼いたしましたです~」


 滝のように流れる汗が出ている受付嬢は半泣きで受理してくれた。

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