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第15話 デート

 朝が来た。

 俺は昨日仕立ててもらった服を着てルイのもとへ向かった。

 お店の前でルイはもう待っていた。


 「ルイ!お待たせ!」


 ルイも当然私服だった。

 俺はルイの仕事姿しか見たことがなかった。


 「フィン様!き、今日はよろしくお願いします!」

 「ルイ、こちらこそよろしくね、その服似合ってる!」


 ルイは少し赤くなった。


 「フィン様もすごくお似合いです・・!」

 「ありがとう、それと今日の予定なんだけどさ、ルイ行きたい場所ある?」

 「魔道具店に・・」

 「魔道具!?え、いつも見てるじゃん」

 「わたし魔道具とか大好きなんです!わたしのお店は魔道具もありますが武器屋ですし、置いていないものとかたくさんあるんです」

 「そうなのか、じゃ、行くか!」


 俺とルイは街一番の魔道具店へ向かった。

 店に入ると大きな店内にぎっしりと魔道具が並んでいた。


 「うわぁぁぁあ!」


 ルイの目はキラキラしていた。


 「まだまだ時間はあるからゆっくり見て良いからね」

 「はい!!」


 俺とルイは色々な魔道具を見た。


 「見てくださいフィン様!!このペンダント凄くキレイ!」


 ルイが見ていたのは銀色の装飾に赤い宝石がついたペンダントだった。


 「光の精霊の加護・・どうゆうことですかね?」

 「光の精霊が守ってくれるのかな?」

 「精霊なんて本当にいるんでしょうか?・・100万ゴールド!?高いですね・・次!!」


 ルイはその後もたくさんの魔道具を見た。


 「はぁー、楽しかったぁ」

 「ルイは本当に魔道具が好きなんだな」

 「はい!特に歴史のある魔道具とか大好きです!わたしは魔道具店を開くのが夢なんです!」

 「良い夢だね、魔道具とか魔導書とか好きな人って多いんだな」


 (ノアをこの店に連れてきたら一日中いるだろうな・・)


 「腹減ったな、ご飯行こうか!」

 「はい!」


 俺たちはまたルイの行きつけの店へ行った。


 「いらっしゃーい、あら、ルイちゃんたちじゃないのー♡」

 「マスターこんにちは!」

 「あら、もしかしてもう付き合っちゃった?♡」


 またルイの顔が赤くなった。


 「い、いやそんな、ま、まだ付き合ってはッ・・!」

 「まだ?まだってことは付き合う予定ってことー?♡」


 ルイの顔が更に赤くなった。


 「い、一応今日はデートです・・!」

 「あらー♡ゆっくりしていってねー♡」


 俺たちは席に着いて注文をした。


 「すみませーん!」

 「はいはーい」

 「深海パスタひとつとマグマリゾットひとつと草原ピザひとつと・・・」

 「ねぇ?」

 「はい?」

 「あなたたちこれからお祭り行くんじゃないの?」

 「お祭り?」

 「そうよー、今日は1年に1回この街1番のお祭りじゃないの!♡」

 「そうなんですか!?」

 「だから少なめにしておきなさい♡」


 今日はどうやらお祭りがあったらしい。

 午後の予定もルイの行きたいところが無ければ、街をぶらぶらするつもりだったからよかった。


 「お祭りのこと知らなかったんですね、わたしてっきりお祭りデートかと思ってました・・!」

 「お祭りか、楽しみだな」


 俺たちは少しだけご飯を食べ、夕方まで時間をつぶした。


 「よし、そろそろ行くか!」

 「そうですね!マスターお会計お願いします!」


 俺が会計をしている時、マスターとルイはコソコソ喋っていた。


 「ねぇルイちゃん、今日告白するの?」

 「どうでしょう、特にそういった予定は・・」

 「しちゃいなさいよー♡されるかもしれないけどね♡」

 「えぇ、でも、相手は勇者パーティーのメンバーでわたしなんかが・・」

 「え!?そうだったの!?」

 「はい・・」

 「まぁでも大丈夫よ!あの子ルイちゃんにベタ惚れだもん♡」

 「ほんとですか!?」

 「ほんとほんと、自信持ちなさい♡」


 俺とルイは店を出た。


 「はぁーうまかったな!」

 「ご馳走さまでした!」

 「マスターと何話してたんだ?」

 「ひ、秘密です!!!」

 「お、おう、ところでお祭りってどこでやるんだ?」

 「中央広場です!」

 「よし、じゃあ行こうか」


 俺とルイは中央広場へ向かった。


 「うわーすげー!」


 中央広場には数百もの出店があった。

 お祭り自体広範囲で行われる為、少し余裕を持って歩けた。


 「はぐれないようにしないとですね!」

 「そうだな!」


 俺はルイの手を握った。

 ルイは少し赤くなっていた。


 「とりあえず歩こうか」

 「は、はい!」


 色々な出店を見ながら歩いた。


 「ルイは毎年このお祭り来るのか?」

 「はい、幼馴染の子と毎年来てます」

 「幼馴染か、今年はよかったのか?」

 「もちろんです、別の友達と行くから良いよって言ってくれました!」

 「よかった、お!あれ美味しそう!!」


 俺はたくさんの知らない食べ物を堪能した。


 「フィン様!あれ見てください!」


 ルイが指を指していたのは大きなゴブリンのぬいぐるみだった。

 ハンマーで的を叩き、出された数値が現在の1位を超えたら景品が獲得できるというものだった。


 「かわいぃぃ~」

 「え、うそだろ・・?」

 「フィン様あれ欲しいです!!」

 「まじか、でも俺力があるわけじゃないからなぁ・・そうだ!アタクマ!」


 俺は攻撃強化魔法を使った。


 「ズルはダメです!」

 「は、はい・・」


 俺とノアは魔法を使わず挑戦することになった。


 「現在の1位はマッスルボンバーさんの320点です!はいどうぞ!」


 店員にハンマーを渡された。


 (フンッ!!!)


 「280点!」

 「やっぱりだめかぁ、ガルバンがいればなぁ・・」

 「フィン様!わたしもやります!」

 「がんばれルイ!」


 店員が少ししょんぼりした。


 (えいっ!)


 「360点・・!」

 「え?」

 「よしっ!」

 「ルイさん?」

 「ごめんなさい、実はわたし毎年このゲームやってあのゴブリン人形もらってるんです」

 「人は見かけによらないな・・」

 「わたし武器屋の娘ですよ?ハンマーなんて振り慣れてます!」


 ルイは大きなゴブリン人形を貰おうとしたが何かに気付いたようで受け取りを辞退した。


 「どうした?よかったのか?貰わなくて」

 「は、はい!家にたくさんあるし荷物になるので!!」


 そう言ってルイは手を差し出してきた。

 俺はルイの手をまた握った。


 「おや、フィンじゃないか!」


 目の前には女2人を両手にしたマルクがいた。


 「マルクッ!」

 「ほーう」


 マルクの目線は俺たちの手にあった。


 「な、なんだよ、てか今日は明日の準備だろ!ガルバンに怒られるぞ!」

 「あぁ、ガルバンならそこにいるよ」


 俺はマルクの指さす方を見た。


 (ボーーーンッ!)


 「えぇぇ!機械壊れたんですけど!!」

 「がははは!これは貰っていくな!サンキューな!」


 ガルバンは俺とルイがやっていたハンマーのゲームをやっていた。

 力が強すぎて機械は壊れていた。

 そしてゴブリン人形を貰って満足そうにしていた。


 「迷惑な客だな・・」

 「じゃあねフィン、また明日」

 「あぁ」


 そう言ってマルクは消えていった。


 「フィン様、明日はどこへ行かれるんですか?」

 「実は明日・・」


 (ヒュ~~~~パーンッ!!)


 花火が上がった。

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