表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
93/481

93話・アンジュ


「おお...やるね、みんな!流石は私の親父が認めただけはあるよ!」


チンピラに恐れず向かって行く屋台の主達に、アンジュが感心している。


「あたぼうよ!こちとら、元Cランクの冒険者だぜ!こんなチンピラ風情に

遅れは取らないっていうんだ!うりゃぁぁ――――っ!」


「それにアンジュの親父さんの為にも、この屋台市場にこんな不逞の輩どもの、

好き勝手をさせてたまるか!死ねやぁぁぁ―――――っ!!」


襲いかかってくるチンピラ達を、屋台の主達が次々と迎え撃って叩き潰す。


「くそ、元冒険者だと...ガッコのだんな、そんな事をひと言も言って

いなかったじゃねえか!」


防戦一方のチンピラ達が、話が違う事に愚痴をこぼしガッコを責め立てる。


「はん、だから言ったじゃねえか!あんな奴についたってロクな事に

ならねえと!」


「そうさ、所詮おまえらは捨て駒って事さ!それを理解したのなら、

とっとと尻尾を巻いて逃げるんだな!」


屋台の主がしっしっと手を動かし、チンピラへ帰れと促す。


「く...腹が立つが、こいつらに言う通りか...こんな事で命を捨てるなんて

馬鹿馬鹿しいにも程があるな...よ、よし!俺はズラかるぞ!」


「な、何!じゃ、じゃあ俺もだ!」


「俺も同意見だ!こいつらの言葉通り、明らかに俺達を捨て駒にしているのが

見え見えだ!」


屋台の主の正論な言葉に、ようやく自分達が利用されている事に気づいたのか、

次々と戦線離脱するチンピラが増えてくる。


「おやおや...それは困りますね...。貴方達には、結構高い報酬を与えたと

思うのですが、なにゆえ戦線離脱をなさろうとしていらっしゃるので...?」


「げぇ!?お、お前は、ガッコ様の執事の...ファング!?」


チンピラの逃げようとした方向に、ガッコの執事...ファングが立っていた。


「貴方如きに呼び捨てにされるのは、少々私の心が御立腹なのですが...

まあ、いいでしょう...。それより貴方達は何故、ガッコ様から与えられし

職務を放棄しなさろうとしていらっしゃるのですか?」


「う、うるせえ!何が職務を放棄だ!俺達は簡単な仕事って言うから

引き受けただけだ!」


「そうだ、そうだ!それなのに、なんで命を取られなきゃいけないんだ!」


「ああ、全くそいつの言う通りだ!命までかけるなんて、あんなはした金じゃ

割りにもあわねえよ!」


ガッコの執事...ファングに対し、話が違うとチンピラの不平不満の怒りの

感情が乗った文句が次々とたれてくる。


「それより、なんでガッコ様の執事のあんたが、ここにいるんだ!?」


「ま、まさか!ガ、ガッコ様がここへいらしているのか!?」


まさかといった表情でチンピラの一人が回りをキョロキョロと見始める。


「ふふ...そんな所にガッコ様ご自身が来るはずないじゃありませんか...

ただ、ガッコ様がもしもの用心で、私を送り出されただけです...」


ファングがやれやれ言わんばかりの嘆息を吐き、チンピラ達へ自分が

ここに来た理由を述べてくる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ