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92話・恐れない屋台主達


その頃、屋台市場では...



屋台をチンピラ達に襲撃された屋台の主達が、抗う様に必死な抵抗を

繰り広げていた...。


「く...こいつら、いい加減に無駄な抵抗はやめて、ここの権利を

譲りやがれ!」


「う、うるさい!そんな事をしたら、こちとらの生活はどうしろって

いうんだ!」


「そうだ!そうだ!てめえらの好き勝手な理屈で、馬鹿な事をぬかして

いるんじゃねぇぞ!」


屋台の裏に隠れて交戦している屋台の主達が、横暴な事を言ってくる

チンピラ達に、声を大にして文句を荒らげる。


「だから、さっきから言っているだろうが、それならガッコ様が運営される

商会グループに入ればいいと!」


「こいつの言う通りだぜ。そうすれば、こんなちゃっちな屋台の稼ぎより、

余程の稼ぎができるってもんだ!」


屋台の主達の文句に、チンピラ達が誘惑な言葉を投げて説得してくる。


「ふ、ふざけるな!あんな奴の傘下に入ろうものなら、ロクでない仕事を

させられるだけだ...!」


「ああ、それに最初は良いことを言っておいて、傘下に入ったが最後、

無理難題な仕事を押し付けて、酷い目に会うのは見えている!」


「それを裏つける証拠が、あんた達だよ!こんな非常識な事をやっている

あんた達がね!」


屋台の裏に陣取っている屋台の主達のリーダー、焼き鳥屋台のお姉さん...

アンジュがチンピラ達を睨んで、人差し指をビシッと突きつける。


「う、うう...!?」


すると、アンジュの発した言葉が正論だったのか、チンピラ達の口が

一気にごもって、黙りする。


「い...言わせておけば、つけあがりやがって...」


「ハァ...この人は、何を言っているんだか...!つけあがっているのは、

そちらの方じゃないのかしら...?」


「クソが...!こっちが下手に出ていれば...このアマ!」


「下手...?あんたらのその行動のどこをどう取ったら、下手に見えるの

かしら?」


チンピラ達の身勝手に述べる言葉を、のらりくらりとアンジュが交わしては、

全て論破する。


「グヌヌ...もういい!おい、野郎ども!この愚かで聞き分けのないクズどもを

ぶっ潰すぞっ!」


チンピラのリーダーらしき者が激昂した表情で、屋台に立てこもっている

連中を睨み付けつると、持っていた武器を強く握りしめて構えてくる。


「く...俺達だって、黙ってやられるかよ!みんな反撃体勢に入るぞ!」


「こっちだって、生活...命がかかっているんだ!やってやるぜ!」


「おう!このチンピラ崩れに、屋台魂を見せてやる!」


それぞれの屋台主達が、チンピラ達の攻撃に備えて身を構える。


「行くぞ!オラァァ――――ッ!」


「な、何ぃぃ――――グハァッ!?」


「くたばれや、チンピラ風情がぁぁ――――っ!」


「ち、ちょっと、タン―――――ギヤァアッ!」


襲いかかってくるチンピラ達を、屋台の主達が次々と凪ぎ払って行く。


「く...何なんだ、こいつら!何故、俺達を恐れないんだ!」


「それにこいつ達...やけに戦闘慣れしてやがる...!?」


自分達を全く恐れない屋台の主達に、喫驚して後退りするチンピラ達。


「ふん...こちらを下に見て粋がっているから、そんな目に合うんだよ!」


「ぐぬぅ...くそ...くそぉ...!俺達がなんで、こんな連中にここまで......」


ここまでやられるとは全く思っていなかったチンピラ達が、今の状態を

信じられないといった顔をして悔しがっている。


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