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82話・竜人族の女神ミミ


ここは天上界と呼ばれる場所......。


蒼井達やクラスメイト達がチキュウと言う所から召喚されてきた

あの場所だ。


そして刻は、蒼井が魔族200人を無事に討伐して、カトンの町へ帰還した

あの時間まで遡る...。


天上界と呼ばれるこの場所には7人の女神...通称・7大女神と、それを仕切る

存在の大女神が住んでいる。


7大女神のひとり、人族の女神メイーナが蒼井やそのクラスメイト達に

ギフトを授けた場所...『神託の儀』から少し離れた所に、7大女神の

ひとり...竜人族女神の神殿がある。


そしてその神殿へ、主である竜人族の女神がひと仕事を終え、今しがた

帰ってきた。


「ふう...魔族達の横暴が酷くなったせいで、こっちにも飛び火してくるから

本当、迷惑千万この上ないよ...」


竜人族の女神が、魔族達の横暴振る舞いに深い溜め息を洩らし、いかにも

疲れたという顔をして神殿の中へと入っていく。


「ハッ!?こ、この気配...って言うか、この人を見下す威圧感タップリの

オーラは間違いなく、メイーナのモノッ!?」


自分の部屋から、何か得体の知れない黒いオーラを身体中にピリピリ感じると、

竜人族の女神が一発で、この得体の知れぬオーラがメイーナのモノだと気づく。


「ちょっと、メイーナ!あなた、また勝手にここへ入ってきて...!」


黒いオーラを持つ正体の...メイーナの名前を叫びながら、自分の部屋へ

駆け出して行く。


「あ!この声は...!?」


メイーナの耳がピクッと動き、その音に耳をすませてみると、誰かが叫声を

上げてドタドタ音を立ててながら、ここへ近づいてくるのが聞こえてきた。


「ヤバ!もう帰ってきやがった!?」


メイーナ慌てた瞬間、部屋のドアがウィーンッと開く。


「ハァ...ハァ...やっぱり、あなたでしたか...」


「はは...」


肩で息をしている竜族の女神と、メイーナの視線が合う。


「じゃ、またね!シュン♪」


メイーナが蒼井に明るい声で別れの挨拶を伝えると、テレパス通神器を

急いで切った。


「はあ...メイーナ。また無断でミミのテレパス通神器を使っていたのね...

これでもう、何度目になるのかしら...?」


自分の事をミミと呼ぶ竜人族の女神が、呆れ口調で深い嘆息を吐くと、

メイーナの顔をジト目で睨む様に見てくる。


「さぁ...そんなの長く生きている女神様が、一々数えているわけないじゃ

ないのさ!ミミって、女神の癖に本当にお馬鹿だよね~♪」


メイーナがミミと呼ばれる女神を卑下する様な表情で見ると、クスクスと

微笑みをこぼす。


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