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79話・チャンスと言う名のビックウェーブ


「ねぇ、ココちゃん!その依頼書には、一体なんて書いてあるの?

私にクエスト内容を聞かせてよ!」


奪い取った依頼書に何が書いてあるのかと、アミューがココに聞いて

くる。


「え...クエストの内容をですか?ちょっと、待って下さい...え~と...」


ココが依頼書を手に取ると、目を通して内容を確認していく。


「コ、ココには、その文字はまだ読めないんじゃないかな...?だから...さ、

代わりに僕が読んであげるから...ほら、依頼書をこっちに......」


僕は依頼書を奪い返すチャンスとばかりにそう述べると、ココの前に

手をソッと差し出す。


「むむ...!失礼だよ、お兄ちゃん!ボクだってこれくらいの文字は読めるもん!

え~と、依頼内容は...ボ、ボディーガード...。場所は...屋台...い、市場...。

報酬は...だだ、大...銀貨1枚...と書いてあります!」


ココが拙い言葉を声に出して読み上げ、依頼書の内容をアミューへ聞かせる。


「ふふ~ん!どうですか、お兄ちゃん!ちゃんと読めたでしょう!」


うわ...ココさん!その若さで、そんな難しい文字を読めるんですね...!?


僕だってメイーナの翻訳アイテムのおかげで、この世界の文字を何とか

読めているのに......お見逸れしました!


僕は心の中で頭を垂れて、ココへ尊敬の念を抱いた。


「ボディーガード...?屋台市場......?その依頼...何か、デジャヴを感じるな...?

...って、感じて当たり前じゃんっ!?その依頼内容、さっきシュンとやった依頼と

一緒じゃないかぁっ!?」


蒼井とココのやり取り中、アミューがなんか聞いた事のある依頼書の内容に、

首を傾げハテナ顔で考えると、朝に受けたクエストと同じだと気づく。


「イヤ~!シュンから述べられた衝撃的事実のせいで、スッカリ頭の中から

抜け落ちて忘れていたよ!でも...朝受けたのと全く同じ内容のクエストが

またボードに張られていたんだろ...?」


「だから僕も何でだろうって気になってしまってさ...。それを調べる為に

このクエストを受けてみようと思ったわけなんだよ!」


「そっか、そっか、それは気になるよねって......嘘をおっしゃいっ!!

シュンがそのクエストを受けた理由は、あの屋台のお姉さんとのキスが

目的なんでしょうっ!!」


「ハウッ!?」


ば、バレてるぅぅぅぅ――――――ッ!?


僕の必死の言い訳をアミューはあっさりと見破り、憤怒の表情を浮かべて

こちらをジィィッと睨む様に見つめてくる。


「お、お兄ちゃん......」


うわ...ココさん。なんて冷めたおめめで、こちらを見てくるのかしら...。


でもね、ココさん...俺も男なのですよ!『恋人いない歴=年齢』なんですよ!


その僕が、あの綺麗なお姉さんと口づけのキスができる可能性があるんですよ!


なら...そのチャンスと言う名のビックウェーブへ乗りたいじゃないですかっ!!


だから、何としてもこのクエストは受けたいっ!!!


なので...ここはなんとしても言い訳を押し通さねばっ!!!!


僕は心の中でそう決意を固めると、アミューとココの疑いの目を

誤魔化す策を懸命に捻り出す。


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