78話・こ、この依頼は...!?
アミューの誤解も何とか解けて、しばらくアミューとココと談笑する事、
幾時間...。
「それにしても、ルビさん遅いな...。仕方がない、クエスト依頼でも見て
暇をつぶすか...」
僕は暇潰しをする為に、クエスト依頼が貼ってあるボードの前に移動する。
「おお、まだ1日も経っていないのに、結構クエストが増えているな...」
あ...でもよく見ると減っているクエストもある...。ちょっと、いいなぁっと
思っていたあの依頼がない...誰かが依頼を受けたのかな?
ん...こっちの依頼はまだ残っている...やっぱ、難しい依頼なのか?
僕は色々と貼ってあるクエスト依頼に目を通して、暇を潰す。
「あれ...?この依頼......」
僕の目にある依頼書の1つが映ると、僕の動きがピタッととまる。
え~と、何々...クエスト依頼の内容は...っと、場所が屋台市場で...
屋台のボディーガード...
...って、屋台のボディーガードっ!?
こ、これって...あの屋台のお姉さんの依頼なのか...?
だとしたら、何でまた依頼が貼ってあるんだろう...??
そう考えると、この依頼を出した人物は違う人の可能性が高いか...。
でも...もしこの依頼が、あのお姉さんの依頼だったら...
『それじゃ、今度助けてくれたら坊やの口にチュウッてしてあげるよ♪』
「よし、この依頼...受けるか......!」
僕の頭の中にこの言葉が過った瞬間、豪快にクエスト依頼書をバッと剥ぎ取って、
アミュー達の元へ足を向ける。
「ん...どうしたの、シュン?そんな真面目な顔をして...?」
「あれ...お兄ちゃん、その手に持っている依頼書だよね...?もしかして、
その依頼を受けるつもりなの?」
アミューが蒼井の真面目な表情に目を丸くし、ココが蒼井の手にしている依頼書に
気づいてそう聞いてくるので、蒼井は静かに首を縦に振る。
「え...ここを出ようとしているのに、何でクエストなんてやろうとしてるのよ?」
カトンを出る準備中なのに、「何故、依頼を?」...という表情で蒼井をアミューが
見てくる。
「いや~このクエストが、少し気になっちゃってね...。ここを出る前にやって
おきたいなぁ~っと思ってさ!」
「へぇ~そんなクエストがあったんだ...?どれどれ、どんなクエスト依頼なのか、
私にも見せてよ?」
「い、いや...これは僕が気になったクエストだから...はは...」
アミューの問いに僕はお茶を濁すようなニガ笑いをして、アミュー達の死角に
ソッと依頼書を隠す。
「...って、ちょっと!何で見せてくれないのよ!えいっ!とうっ!
だあぁっ!見せなさぁぁいっ!!」
アミューがコウの手から依頼書を何度も奪い取ろうとしたが、その度に
その手をパッパッと移動させて、依頼書を取られない様に回避する。
「こ、これは...ぼ、僕が気になったクエストだから...アミュー達はここで
待てって......あ、ココッ!?」
アミューの強奪の手を一生懸命に交わしていると、横からスウッとココの手が
伸びてきて、依頼書を奪い取った
「もう!駄目だよ、お兄ちゃん!ボク達の間で隠し事なんてしちゃっ!」
隠し事をしようとするシュンに対し、ココがジト目をしてプンプンと怒って
お説教する。




