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74話・Sランクで長寿


「条件ですか...?も、もしかして...む、胸を揉ませろとか...ですか?」


ルビさんがこちらをチラチラと見ながら、顔を真っ赤にして恥ずかしそうに

そう述べてくる。


にゃっ!?む、胸を揉ま――!?


「ちち、違います、違いますってっ!そんな事を条件に出すワケないじゃ

ありませんかっ!!」


ルビさんの誤解を解く為に、僕は慌てて首を左右にブルブルと激しく振る。


「あら...そうなんですか?それは少し残念です...。私は別にシュン様だったら、

揉まれても、全然構いませんでしたのに...」


「え...」


今さっきの言葉はウソですっ!なので、どうかおっぱいを揉ませて下さいっ!!


このセリフが刹那の早さで脳内に浮かんできて、思わず口から発しそうになる。


「ん...どうしたの、シュン?もしかして...言った「違います」って言葉を、

どうにか取り消せないかと...考えていないでしょうね?」


蒼井の浮わついた声や表情を見たアミューが、それに対し敏感に感じ取ったのか、

冷ややかなジト目で蒼井を見てくる。


「い、イヤだな~!な、何を言い出すのかと思えば、そんなあるはずないじゃ

ないですか!はは...あはは......!」


僕はアミューの冷たい目線を受けながら、ワザとらしいニガ笑いを上げて

その場を何とか誤魔化す。


ふう...ヤバいヤバい、まさか勘づかれるとは......。そんなに欲望が顔に滲み

出ていたのかな...?


僕は確かめる様に自分の顔をペタペタと触って、表情の動きを確認する。


「それでシュン様...。条件とは、一体何なんでしょうか...?」


話を戻す様にルビの表情が真面目に変わると、条件の内容を聞いてくる。


「う、うん...それはね...簡単に言うなら、戦闘能力が高いかどうかを

知りたかったんだ...」


「私のですか...?」


「は、はい...やはり激戦になった時、なるべくお守りしますが、もしかしてって

可能性もありますから...」


「それなら大丈夫だよ、シュン。だってルビさん、冒険者ランクがSだもの!」


蒼井が出した条件の答えに、ルビの代わりにアミューが答える。


「ぼ、冒険者Sランク!?確か...Sランクって、魔族と戦えるLVの強さだった

よね?」


エロ可愛いルビさんが、人間が苦戦している魔族と同レベルの強さと聞き、

目を丸くして驚いてしまう。


「アミューがBランクの冒険者でもビックリだったのに...そのアミューと

あんまり年がかわらないルビさんが、更に上のSランクって...」


「ルビさんが強いのはね、ルビさんがエルフ族だからだよ!エルフ族って、

魔法力が人族より段違いでさ...その力で、冒険者時代に大活躍をしていたん

だって!」


「へえ...ルビさんがエルフ!?」


そういえばルビさんの耳って尖っているし、髪の色もアニメや漫画なんかで

よく見るキレイな金髪だもんな...。


「でもさ、いくら魔法力が強いからって、その若さでSクラスになれるモノ

なのか...?」


「それはね、ルビさんの戦闘経験が人よりずっと多いからよ。エルフ族は人族と

比べると、遥かに長寿だからさ!」


「長寿...?」


僕は長寿と聞き、長寿ってあの永く生きるって言う、あの長寿?


...っと、首を傾げるのだった。


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