71話・小脇に抱えてダッシュ!
「7日間か...。ギフト判定って、そんなに時間を取られちゃうんだ...」
「ここのギフト判定は設備が悪いから...」
「ん...設備が悪い...?それって、一体どう言う意味なの?」
アミューの述べた言葉の意味がわからず、僕はハテナ顔をしてしまう。
「ギフト判定にかかる時間ってさ、設備の良し悪しで全然違うんだよ。
これが王都とかだったら2日くらい、ランスロッド城が使用する専用の
ギフト判定なら、すぐにギフトが判定できちゃうって感じにさ!」
ハテナ顔をしている僕の為に、アミューがギフト判定の詳しい説明を
してくれた。
「なるほどねぇ、設備の差でそんなに違うんだ...」
それじゃ、ランスロッド城に召喚されたクラスメイトのみんなは、
既にギフトを判定してもらったって事か...。
「で...どうするの、シュン?ギフト判定をここでやって行く?」
「う~ん...そうだな...」
せっかく目標が決まり、意気込みが入った矢先だっていうのに、
7日間のロスタイムは、流石に出鼻を挫かれちゃうよなぁ...。
それに正直、メイーナのアイテムや武器と防具だけで今の所、十分に
ことが足りてる気がするし...。
「ふう...しょうがない。7日間は流石にちょっと長すぎだし、ギフト判定は
後にして、今は報酬を貰うだけで我慢しておくよ」
色々と考えた結果、僕はギフト判定は後回しにする事に決定した。
「うん、わかった!じゃ、善は急げって事で、早速ルビさんの所に
クエストの結果を報告に行きましょうか!それでは~ココちゃんを
小脇に装備っと...♪」
「はう!ちょっと、お姉ちゃんっ!?いきなり何を――キャンッ!?」
蒼井の横に立っていたココをひょいっとアミューが小脇に担ぎ上げると、
カトンの町へと一目散で駆けて行く。
「あ、兵士さん、ここ通りますねぇ~~♪」
「は、はい...!ど、どうぞ、お通り下さいっ!」
門番の兵士達がアミューにビシッと敬礼すると、手をどうぞっと
カトンの町へと向けた。
「あわわ...お兄ちゃん助けてぇぇ~~~~!!」
悲鳴空しく、アミューにそのままギルドへ抱えられていくココであった。
「はは...アミューもココも仲良しさんだな...。さて...僕も行きますか...
門番の兵士さん、ここ通りますね。あ...これ、ギルドカード!」
「ハッ!どうぞ、お通り下さい勇者様!」
「ギルドまでどうかお気をつけて下さい、勇者様!」
ギルドカードを門番の兵士達に見せると、緊張感全開の門番の兵士達が
蒼井をお見送りをする為に、ビシッと敬礼を構えてくる。
はは...門番さん達、まだ緊張が抜けていないみたい...。
緊張でカチカチになっている門番の兵士達に、軽い会釈をすると、
カトンの町へと歩いて行く。




