表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/481

66話・あっという間の出来事


「それでどうする、グリーン貴族のお三方?許しを乞う...?それとも、

メイーナの裁きを恐れずにかかってくる...?さぁ、どっちにするだい?」


僕は指を一本立て、二本立てと、相手に選択の余地を与える。


「おい、どうするカイギ...?ここは素直に許しを乞う方がいいんじゃ...!?」


「馬鹿言うな、コイギ!あんなのハッタリに決まっているじゃねえか!

大体、こんな場所にあのメイーナ様の使い...勇者様がいるわけがねぇっ!」


詫びを入れようとするコイギに、カイギが叫声を上げて窘めてくる。


「なるほど...コイギの言う事が本当なら、このクソガキは勇者の名前を

語っている偽物というわけか...。ふふ...あはは!ネタがばれちまったら、

こっちのもんだ...。さぁ、カイギ、コイギ!その哀れな浅知恵野郎を

さっさと殺ってしまえっ!」


「「ははっ!!」」


手下達の言葉を信じた貴族の親分が動揺から立ち直ると、蒼井の事を嘲笑い、

その命を奪う為に、抹殺命令をかける。


「げひひ...さぁ、クソガキ!勇者ゴッコもそれまでだぜ...!俺達グリーン貴族に

逆らった報いを受けるがいい!」


「そこの女の事は俺達に任せて...お前は心おきなく、死んでいけや...ぐへへ!」


下卑た笑いをどんどん浮べる貴族の手下達が、シュンに向かって斧を身を構える。


「やっぱり、かかってくるを選ぶのか...」


「当然だ!その鎧もどうせハッタリで、ろくに動く事もできんのだろう?

さあ、覚悟しやが――――ギャアアアァァァッ!?」


「カ、カイギっ!?お、己...クソガキがぁ――――グギャアァアアッ!?」


「なっ!?カイギ...ッ!?コイギ...ッ!?」


手下達が持っていた大きな斧を振り上げた瞬間、白い雷が二人の頭上に落ち、

この世からその姿が完全に消え去るまで、白い雷が降り注がれてた...。


「ハァ...本当にゲスいんだなお前らグリーン貴族っていうのは...。まさか、

この程度のやり取りで殺意を抱くなんて...」


僕は呆れてものが言えない気持ちになって、残った貴族を憐憫な表情で見る。


「それで...お前はどうするんだ?かかってくるか...それとも許しを乞うかい?」


「ヒィィィィ――ッ!?こ、乞います、許しを乞いますっ!全身全霊を以て、

許しを乞わせて頂きますっ!だ、だから、どうか...どぉぉうかぁぁ―――っ!

今までの非礼をお許し下さいぃぃぃ―――っ!」


目の前で起きたあっという間の出来事に、貴族の表情から色がサーッと抜けると、

刹那の如き速さでその場に土下座をし、蒼井へ慈悲の願いを必死に申し出る。


「そこまで謝るんだったら、許してあげる。僕も無理な殺生は望む所ではないし...」


「あ、ありがとうございます!勇者様ぁぁぁ―――っ!」


蒼井の許しの言葉に貴族が大袈裟に声を上げて、へへ~と言わんばかりに頭を

下げてくる。


ぐぬぬ、己...このクソガキめが...そんないい気な顔をしていられるのも、

今の内だ...っ!


ここを何とか逃げ出せたら、俺の軍隊や仲間の軍隊を率いて、このカトンや

お前を無惨に残酷にぶっ殺してやるからなぁぁっ!!


いや...お前をぶっ殺す前に、そこの女共を使って屈――


「ギャアアァァァァァ――――――――ッ!!!」


頭を垂れて土下座をしていた貴族だったが、良からぬ事を考えたせいで、

その身体へ突如、白い雷が落ちて貴族の存在をこの世から完全に消し去った...。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ