表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/481

54話・魔王の存在


「くそが、何が無類無き強さだ!人間風情にこの言葉を当てはめるんじゃ

ねぇよ!その言葉は俺達、魔族にこそ相応しいの――――――っ!?」


先程の魔族の言葉を思い出し、ムキムキするナックは側に置いていた剣を

手に取って、豪快に部屋の外へ出て行く。


だが外へ出た瞬間、自分の目の前で起こっている光景に言葉を失う......。


「い、嫌だぁぁ!?俺はこんな所で死にたく――――――」


「な、何なんだ!あ、あの白い球体の穴は、吸い―――」


「離れても、離れても、あの吸い込みから逃――――――」


「くそ、くそ、くそ、消えろよ、消え―――――――――」


「よし...次はそっちの方角だっ!!」


僕が装備アクセサリーの1つ『白のブレスレット』を発動させると、

無数の白い球体が、僕が立っている場所の上空に現れる。


そして、その白い球体が魔族達をロックすると、次々と魔族達が球体へ

吸い込まれて行く。


「な、何だ...この光景は...お、俺達魔族がこうもあっさり......」


その一方的に...圧倒的にと起こっている攻撃に、ナックは茫然自失して

眺める事しかできなかった...。


「す、凄いね...これ、魔族達が問題無用でどんどん穴の中に消えて行く......」


「ふふ~ん、スッゴく吸い込むでしょう、それ♪その装備アクセサリーは、

私の部屋のゴミ掃除用として作った物なんだよ~♪」


へ、部屋のゴミ掃除用として作っただと...そ、それでこの威力なのか...。


...って、言うか、メイーナの部屋のゴミってどんななのよっ!


「そんな事より、見てみなよシュン!魔族と言うゴミがキレイに片付いて

いく様を...ふふふ...っ!」


わ...声でわかる...。メイーナの奴、今...かなり悪どい表情をしてるのが...。


それにしても...


「ねぇ、前から思っていたんだけど、メイーナって何か魔族に怨みでもあるの?

魔族を相手にしている時のメイーナって、物凄く感情が丸出しだからさ...」


「え...?嗚呼、そうだね...あるちゃ、あるかな...。正確に言うと魔族にじゃなく、

こいつらの女神にだけどね...」


「へ...!女神って、メイーナ以外にもいるの?」


「何を言ってるんだい、シュン...。あなた達を召喚した際に「私達女神に」って

言ったし、ココの主従契約の時にも「7大女神」って、私...言いましたよ?」


「な、7大...じゃあ、この世界を作った女神は七人いるの?」


メイーナの言葉から、女神が七人いる事を知った僕は、その事に目を丸くして

驚いてしまう。


「そうだよ、ちなみに私達女神の上に大女神様がいらっしゃるから、女神という

くぐりで言うなら、8人って言った方がいいのかな?」


「は、8人...そんなに女神様っているんだ?やっぱり、メイーナみたいな駄女が...

ゲフン、ゲフン...癖のある女神って、メイーナだけなの?」


僕は思わず口にしそうになった本音を、咳払いで誤魔化し改めてメイーナに

聞き直した。


「ち、ちょっとシュン!今、駄女神とか言おうとしてなかった!そ、それに

言い直した方も結構、ヒドイ言い方だよ!」


メイーナが蒼井に駄女神呼ばわりされそうになった事や、その後の言い直しに、

頬を膨らませて怒っている。


「なぁ...メイーナ。魔族って言うか、魔王にも女神がいるって言うなら、

この世界の戦いって...お前達、女神達の気まぐれな遊びなのか?」


僕は少し困惑した表情で、女神の遊びにつき合わされているのはと、

メイーナに問いかける。


「嫌だな~流石にそれはないない。それに魔王って、私達女神の管轄外の

存在だし!」


蒼井から発された問いに、メイーナの返した答えはノーだった。


でも、魔王がメイーナ達の管轄外...?


「それって、つまり魔王は女神達が作ったとかじゃないって事?」


「うん、その通りだよ。それなのに魔族共ときたら、魔王と考えや性格が

似ているからなのか知らないけど、いつからか魔王の事を自分達の神として

崇めるようになっててさぁ...。本当に困った連中だよ!」


よっぽどその事がイラつくのか、メイーナの喋り方が完全にゴミの事を

話している様な口調になっている。


「じゃ、あいつら...魔族の女神って、崇拝されてないの?」


「はは...それが、厄介な事にあいつ...」


「き、貴様ぁぁっ!そこで何をごちゃごちゃと、独り事を言っていやがるんだ!」


僕がメイーナと女神について語らっていると、物凄く血相を変えた魔族が

拳をぶるぶると震わせて叫声を上げながら、こっちを睨んでくる...。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ