表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
48/481

48話・門


ガヤ...ガヤ...ザワ...ザワ...


「うわ~結構、並んでるなぁ~!」


商人や冒険者等の様々な人達が、あれだ、これだと愚痴や文句をたれながら

並んでいる。


「あ、見て、あそこが最後尾みたいだよ!」


最後尾を見つけた僕達は、その後ろへ並ぶ為に移動する。


ん...?よく見ると、列に並んでない人もチラホラといるな...?


「早くしろよっ!このままじゃ、あいつらがやってくるかも

しれねぇだろうが!」


「商売道具の中でも一番高い物をやるから、俺を先に入れろ!そこの

並んでいるお前達でもいい、これをやるからそこを譲れ!」


「くそ...俺様を誰だと思っているんだ、Cクラス冒険者のテンツ様だぞ!

このカトンになくてはならない存在なんだぞ!」


「お願いです、門番さん!この子だけでもいいですから、中に入れて下さい!

どうか...どうか!」


「だから先程も言いましたが、こちらも規則に従ってやっている事ですので、

私達の勝手や同情でそれを破る訳にはいかないのです!」


門番の兵士達へ、食ってかかる様に文句を言う者、袖の下をやって門を抜けようと

する者、情けを訴えて子どもだけを通そうとする者、様々な人々が門番の兵士達に

直訴の声を荒らげている。


「ああいう連中には困ったモノだ。こっちはちゃんと並んでいるっていうのに...」


「全くだ!そのせいで、カトンへの入場が遅れているじゃないか!」


「こっちにだって、守りたい者もいるんです!あの連中だけじゃありません!」


門近くで門番の兵士達に食ってかかる連中を見て、並んでいる者達が溜め息を

洩らす様な呆れ口調で、文句や愚痴をその連中にこぼしている。


「あ、あの~すいません。どうして今日はこんなに人が並んでいるでしょうか?」


アミューが僕達の前に並んでいる、おっさんに問いかける。


「実はな、ここから少し離れた場所で魔族を見た連中がいたらしくてね...」


「ま、魔族をですか!」


魔族と言う単語を聞いたアミューが、頬に冷や汗を掻いて驚いている。


「その魔族を見たって連中はみんな殺されたそうなんじゃが、そいつらが

残していった荷物に魔力感知のアイテムが入っておってな...」


「その魔力感知の記録に魔族反応があったんですね...」


「ああ、そう言う事じゃ...」


「「あ...!?」」


「お、お兄ちゃん!その魔族って、ボクを襲った...」


この近くに現れた魔族と聞いてたココが、僕に耳打ちをして

もしかしたら聞いてくる。


「嗚呼、間違いなくココを瀕死においやった魔族の事だろうな...」


「じゃあ、本当にあの魔族がここに来る可能性もあるんじゃ!」


「イヤ...それはない」


僕は確信を得ているので、ココの言葉に首を左右に振った。


「へ...それはどうしてなの、お兄ちゃん?」


「だってその魔族って、メイーナが瞬殺したらしいから...」


「え...ええぇぇ―――っ!?め、メイーナ様がですかっ!?」


自分を苦しめたあの魔族がメイーナに瞬殺されてたと聞き、目を見開いて

驚いている。


「ど、どうしたのココちゃん!いきなり大声を出して?何か、メイーナ様って

言ってたみたいだけど?」


いきなり大声を上げてメイーナの名前を言うココに、喫驚するアミュー。


「ご、ごめんなさい大声を出して、お兄ちゃんからメイーナ様の知らない情報を

聞いちゃったから...はは」


「そ、そうなんだ...で、その知らないって言う情報はなんだったの?」


「エヘヘ...内緒です♪」


アミューの問いかけにココは微笑みながら、舌をチロッと出して誤魔化した。


「もう、本当にココちゃんって、可愛いなぁ~!」


「はわぁあっ!?」


ココの可愛く誤魔化す仕草にキュンときたアミューは、ジャンプする勢いで

ピョンっと飛び、そこままココに抱きついた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ