表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
457/481

457話・メイーナのやらかしに、おこの大女神


「はい?通神器...?通神器って、テレパス通神器の事...っすよねぇ?

何でウチから借りようとするんのよ?自分のテレパス通神器を使えば

良いじゃないっすか、自分のをさ?」


「うぐ...そ、それは......ですね。わ、私のテレパス通神器は、今とある

事情にて、手元にはないんですよ......」


「はあ!?な、何で手元にないんっすかぁ!?テレパス通神器は地上の住人に

神託を伝えたり、交信をする為の必須アイテムなんすよぉっ!?」


「し、しょうがないじゃありませんか。だって今まであんなクソアイテム、

私には必要でも必須でもなかったんですもの!」


ですが今はめちゃくちゃ必要で必須な、最優先の重要アイテムなんですけどね!


だからプライドを捨てて、ババアのいる神殿にテレパス通神器を返してもらうべく

乗り込んだというのに...


あのクソババアめぇ!


まったく取りつく島もなく、門前払いを食らってしまいましたわ!


7大女神達が管理している下界、そこの住人達と神託や会話をする為の通信する

マジックアイテム...テレパス通神器を大女神ラナから返して貰えなかった事を

思い出したメイーナは、無念と怒りの入り混じった表情で地面を足で力強く

ドンッと踏み抜くと、心の底から湧き上がってくる激昂なる感情を抑える事が

出来ずに拳をブルブルと震わせる。


そんなお怒りモード中のメイーナをよそに、


「とある事情......?テレパス通神器を持っていない......ねぇ?うう~んっ??」


レベッカが先程述べたメイーナの言葉(いいわけ)に何か引っ掛かったのか、それを

思い出そうと、記憶を収まった引き出しを懸命に()けていく。


そして数十秒、記憶の引き出しを開けまくった結果......


「嗚呼!思い出したぁ!思い出したっすよぉっ!た、確か、メイーナの手元に

テレパス通神器がないのは『あれ』が原因っすよねぇ、あれがぁっ!!」


メイーナの手元にテレパス通神器がない原因を、レベッカはやっとこさ

思い出す。


「グラス達が話していたっすけど、中々ド派手にやらかしたみたいっすねぇ~♪」


そして思い出したメイーナのやらかしに対して、レベッカが満面の笑みを浮かべて

ケラケラと笑う。


それと同時に、


「けどまぁ、メイーナの気持ちはわかるっすよ!ウチんとこの管轄のあいつらも

プライドがめっさ高いのか、かなりイライラさせる言動や行動を取ってくる輩が

多いっすからねぇ~。はぐぅう、なんかあいつらの顔を思い出したら、なんだか

苛立ってきたっすぅぅうっ!」


レベッカもまた自分が管轄する連中に不満があるようで、さっきまで見せていた

笑顔からムッとした腹立つ表情へと変わり、その事に愚痴をこぼしていく。


「そこまで苛立つを募らせるのでしたら、あなたも迷わずにサクッと殺っちゃえば

良いんですよ、サクサクって♪そうすれば、きっとスッキリすること請け合いですよ♪」


「い、いや...そ、それは流石に遠慮しとくっす。ラナ様のお仕置きはめちゃめちゃ

激怖っすからねぇ......」


あっけらかんとした口調で断罪しろと言い放ってくるメイーナに、レベッカは

苦笑をこぼしつつ、丁重にお断りを入れる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ