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404話・チャームポイント


「そっか、そっか♪デレデレかぁ、達也が女の子にデレデレかぁ~♪」


「は、はひぃぃぃぃぃぃぃっ!!?」


井上はニコニコと笑っているが、その瞳は全く笑っておらず、その姿を

見た鈍山が恐怖のあまり、気絶して昇天しそうになる。


「それで鈍山君。蒼井君の三人目のお仲間はどんな子なの?」


「ぶひぁ!?」


そんな鈍山の肩に井上がポンッと手を置くと、ニコニコと能面の入り

混じった表情で、蒼井の三人目の仲間情報を問う。


「さ、三人目でゲスか?それはえっと、ですね...名前をルビさんと言って、

ふ、普通の...そう!普通のどこにでもいるお姉さんでしたよ!」


今、ルビの情報を正直に話したらかなり危険だと直感した鈍山は、

ルビの主なチャームポイントを除いた情報を口にする。


「ホントに?ホントに普通のお姉さんだったの?もしそれが嘘だったら......

こうしちゃうぞ♪」


いかにも何かを誤魔化そうといる鈍山に対し、井上がニコッと微笑むと、

手刀にした右手を自分の首元に持っていき、首を掻っ切る様な仕草を見せる。


「ぶぶぶ、ぶひいぃぃぃぃ!?すす、少し言葉が足りなかったかもでゲスゥッ!

ああ、蒼井君の最後のお仲間...ルビさんは、エエ、エルフのお姉さまでして、

ちち、超美人だったでゲスッ!はいぃぃいぃいっ!!」


静かに放つ威圧感たっぷりな井上の殺意に、鈍山は慌ててビシッと直立すると、

速攻でルビの正確な情報を震える口で伝える。


「エ、エルフ!?エルフって、あの色白で、金髪で、長寿で、それでもって

森の妖精とか言われる...あの有名な種族のエルフゥゥッ!?」


クリス王女からエルフの存在は聞いてはいたものの、やはりエルフはいるんだと

改めて井上が認識すると、その衝撃で目を見開き喫驚してしまう。


「本当でゲスよ!もうエルフの美人ってだけでもポイントが激高だっていうのに、

ルビさんってば、知的な風格で凛々しく、戦闘はなんとオイラ達勇者4人と互角...

いや、ひと回り強いんだから!」


鈍山はあの山で戦闘したルビの戦い方を思い出し、そのルビの強さと凛々しさに

さっきまでの恐怖顔はどこと言わんばかりな恍惚な表情をしてウットリ顔を

見せている。


「そして!ここが一番、肝心な所なんだけど。ルビさんって......めっちゃ

巨乳さんなんでゲスよっ!!」


「はあっ!?」


ウットリ顔の鈍山がルビは巨乳と口にした瞬間、井上の表情がピキッと

強ばり、そして身体が石化した様に固まった。



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