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388話・ココの約束ごと


「ちょ!?ストップ、たんまぁ~!み、みんな戦闘をやめてぇぇ~~!

わ、わかった!入れるから!みんなパーティに入れるからさ、

争いはやめなってっ!!」


目の前で殺気立て今にも飛びかからんとしているスイネット、

ティとファニ姉妹、そしてロキを僕は慌てて止めに入る。


「ほ、本当ですか、御主人様?」


「本当にあたし達もパーティに入れてくれるんですね!御主人様!」


蒼井のパーティへ入っても良いと言う了解を得た、ファニとスイネットが

喜び、その瞳をキラキラさせる。


「ココお姉さま!そういうわけですので、今後ともよろしくお願いします!」


ティが、満面の笑みを浮かべながらココに近づくと、頭を深々とさげ、

蒼井から了解を得た事を伝えるのだが...


「うぐぐ...ご、御主人様、ボクを差し置いて......」


ティのその言葉が全く耳に入っていないのか、ココが顔を下へ向けて

何やらブツブツと呟いている。


「ど、どうしたんですか、お姉さま?もしかしてどこかお具合でも

悪いんですか!?」


そんなココの態度に、戸惑い動揺した表情でティが心配していると...


「ティさん、ファニちゃん、スイネットさん、ロキさん、ボクの前に

ちょっと、集合して下さい!」


ココが顔をゆっくりと上げ、ロキ達4人を見据えると、自分の下に

来るよう、手招きをする。


「な、何用でしょうか、ココ様?」


「深刻な表情で...何か重要な事でも?」


「何か気に障る事でもしてしまいましたか?」


ココの真面目な表情による手招きに、ティ達が神妙な面持ちを見せ、

ゆっくりと近づいて行く。


「こほん...いいですか、皆さん。これからお兄ちゃんのパーティに

入るに至って、ひとつボクと約束ごとをしてもらいます!」


ココは軽く咳払いを吐いた後、更に真面目な顔をしてロキ達を

ジッと見る。


「それは何ですか、お姉さま?わたし、お姉さまの言う事なら何でも

聞いちゃうよ!」


「ファニの言うようにお姉さまの言われる事なら、どんな事だって

聞き入れますから!」


真剣な表情で述べてくるココに対し、ファニとスイネットは

一切の躊躇ない表情を浮かべ返事を返す。


「それでココ様。約束ごととは一体なんなのですか?」


「それはですね......」


ココがロキ達を全員を見渡した後、人差し指を前に大きくビシッと

突きつけると...




「お兄ちゃんの事を今後一切、御主人様と呼ばない事...ですっ!!」




大きな声を上げ、約束ごとをロキ達に伝えるのだった。


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