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339話・違った選択



―――優柔不断という名のループを繰り返した結果。



「よし、決めた!やっぱり防御面を固めたいから、ウォーターソードを

反射の盾に、ドラゴンスレイヤーを次元断裂ソードにチェンジでいく!」


僕は悩みに悩んだ結果、先程まで必死に悩んでいた事とは全く違う

新たな選択の答えを出す。


『あれだけ悩んで、また突っ拍子な選択を選びましたね...』


蒼井の決めた選択の結果を聞き、ナヒは嘘でしょうと言わんばかりの

呆れ口調でニガ笑いをこぼしてしまう。


「ま、そう言うなって。悩み抜いた結果の先なんだからさ♪

そういう事なんで、選んだその二つにチェンジって事でお願い!」


『次元断裂ソードと反射の盾ですね。はい、わかりました。ですが、

その前に......』


「ん?どうした?その前にって...?何が問題でもあるのか??」


『いいえ、問題と言いますか...簡素に言うなら、私の怒りを食らえ...です♪』


「そ、それはどういぃ――――――ハギャンッ!!?」


ナヒがニコッと微笑みの浮かぶ優しい口調でキツイ言葉を述べると、

その瞬間、僕の頭上へ巨大な拳が叩きこまれた!


『全く...あれだけ迷った挙げ句、どっちも選ばないって!流石に

優柔不断の度が越えてますよ、主様!』


「す、すいません。不甲斐なさ全開の優柔不断さで、

マジすいません......」


ナヒの激おこによる説教に、僕は頭にできた大きなタンコブを手で

擦りながら、懸命謝罪を口にする。


「おや?何か武器が変わったみたいだね?それじゃ、その武器で戦闘を

開始って事でいいんだね♪」


「ああ、随分と待たせてしまったね。しかし僕の戦闘体勢を待つだなんて、

その性格と違って紳士さんだよね?」


「いやいや、紳士って女に使う言葉じゃないぞ!ほら、さっき言ったじゃん、

この戦いはキミの実力を見たいから戦っているんだって。だから隙をついて

勝っても意味がないからさ♪」


蒼井の挑発な問いに対し、全く動じないニーズがニコッと微笑んで

その答えを返す。


「僕の実力をねぇ...?それは何故と聞いてもやっぱり教えては

くれないんだよね?」


「そだね、事が事なだけに...ね。慎重に動かなきゃいけないんだよ!

だから、教えるのは信用を得た後かな?そういう事だからゴメン♪」


蒼井のジト目にニーズが申し訳なさそうな表情でパンッと両手を合わせて

謝ってくるのだった。


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