表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/481

29話・夫婦喧嘩


「じゃあ、次は俺の質問な!」


「どうせ、達也の質問はHな事なんでしょう?」


「んな訳あるか!お前の質問よりましな事だ!何だよ、質問の内容が、

王子様いますかって...バッカじゃないの!」


「い、いいじゃん!絵本とかで、王子様に憧れてんだし...」


「ほう...お前が王子様に憧れ...ねぇ」


磯下が疑い全開のジト目で、井上を見ている。


「な、何よ...達也...。その疑わしいモノを見る目は...」


「イヤね...俺はてっきり、兄と弟の王子...どっちが攻めで、

どっちが受けなんだろうとか、想像してるモンだと思ったからよ...」


「え...?」


図星をつかれた井上の動きが一瞬止まる。


「その顔...想像してやがったな...」


「い、いいじゃん!想像くらい!あんたと違って、誰にも迷惑なんて

かけてないんだから!」


「ハアン!俺が誰に迷惑なんてかけたってんだ!」


「かけてるじゃない!主に私にさ!」


「は...?俺がお前に迷惑をかけてるって、何の迷惑をだよ!」


「かけてるじゃん!朝は私が起こさないと起きないし、おこずかいも

管理しないとすぐ使っちゃうし、昼食も私が作ってあげないと菓子パン

ばかり食べちゃうし...それから...」


井上の説教......妻の不満は止む事なく、まだクドクドと続く...。


「さて...あの夫婦は~ほっといて~次は私が質問しますねぇ~!

あ、私の名前は~緑川奈々っていいます~よろしくです~!」


取り敢えず、この二人は放って置かれ、次のクリス王女への質問が

再開される。


「緑川奈々様ですね...では、質問をどうぞ...緑川様」


「私の質問は~寝食をする場所ってどこなのかな~って?」


「寝食を...ですか?それなら、この城に皆様のお部屋が用意されて

いますので、そこで寝食をお願いしようと思っています...」


「うあ~なんて~ロマンあふれる~事なんでしょう~お城暮らしだ

なんて~!」


「おい...聞いたか、俺達...お城で暮らすんだとよ!」


「おお!お城の食事って、どんな感じなんだろう?」


「そりゃ~決まってるだろう!きっと、今まで俺達が見た事もない

料理ばかりが出てくるんだよ!」


「私は食事より、お部屋の方が気になりますね!」


「私も私も!一体、どんな部屋が待ってるんだろう!今から、

ワクワクしてきます!」


「ええ、本当ですよ!恐らく、私達の家の部屋より広い部屋

なんだろうね!」


「それに部屋の内装も、超金持ちが泊まる様なホテル並みだよ!」


緑川の質問の答えを聞いていたクラスメイト達が、お城の生活は

どんなものなんだろうと、色々と想像を膨らませて、喜色満面で

はしゃいでいる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ